手島純編著ほか「通信制高校のすべて:「いつでも、どこでも、だれでも」の学校 改訂新版」彩流社、2023年を借りてきて読んでいる。筆者らは通信制高校に希望を見出しているようだが、しかし、たとえば学校図書館活動の困難さが例として挙げられる、資源の乏しさは問題として挙げておきたい。
及び、全日制や定時制の側が「あ、うちに合わないなら通信制に行けばいいんじゃない」と排除の論理を強めていることも。いつでも・どこでも・だれでもの理念は、通信制のみならず全日制や定時制もまた実現しなければならないものではなかろうか。

…と、昨日夜Mastodonに投稿したあとでThreadsに来てみると、「大学生を本気でほったらかすこと」の重要性を説く投稿を見た。手島純さんらが言いたかったことの少なくとも一部は、通信制高校の生徒を「本気でほったらかすこと」の重要性なのではないか。ただ、大学生ならサークル活動に精を出したり図書館で本を読み漁ったりモグリで講義に出てみたりと、そんなことをするだけの資源が大学内にある。通信制高校にはそんな資源がないので、本気でほったらかすことがそのままネグレクトないし捨て置きになりかねない。本気でほったらかされた高校生がサークル活動に精を出したり図書館で本を読み漁ったりモグリで授業に出てみたり、そういうことができるだけの資源を通信制高校は用意できるか。そこが問題だと気づいた。
たいていのサポート校は雑居ビルのワンフロアで活動が完結してて、生徒が近隣の大学のサークルに潜り込んだり、近隣の大学の講義をもぐりで聴いたり、図書館で本を読み漁ったり、はたまた自分でサークルを立ち上げたりなんてことを実現するだけの資源があるわけじゃあないでしょう。あ、結局予算(おかねと読みます)の問題か。
QT: fedibird.com/@sachihirahira/11
[参照]

ひらのさち  
手島純編著ほか「通信制高校のすべて:「いつでも、どこでも、だれでも」の学校 改訂新版」彩流社、2023年を借りてきて読んでいる。筆者らは通信制高校に希望を見出しているようだが、しかし、たとえば学校図書館活動の困難さが例として挙げられる、資源の乏しさは問題として挙げておきたい。 及び、全日制や定...
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