安倍さんに限らず、役所にはじまり、新聞社やメディアを含めて、古い体質を持つ会社や組織はどこでも、「おやじ転がし」のうまい男ほど出世していく(そして、そういう人間は出世したら同じようにおべっか使いの人間ばかりを重用し、結果、同質内輪ぼめ集団となった組織はどんどん腐っていく)、という嘆きは、日本のあらゆるところから聞こえてくるので、トランプさんが再選したら、まとめてみんなホワイトハウスのスタッフにしてもらえばいいんじゃないでしょうか。
日米関係は良好になるし、淀んだ役員や管理職が一掃されたら、日本社会としても風通しがよくなるし、トランプさんも上機嫌でいられるし、これぞwin-win と言える気がします。
トランプさんなどは、そういう露骨にへりくだって相手を持ち上げるお接待が大好きだから、安倍さんはうまく付き合えたわけですが、「どうやってトランプと良好な関係を作れるのか?」と他国の人に驚かれた、といくつもの新聞記事に書かれていましたが、いや、あれは日本人中高年男性のインナーサークルでの内輪ぼめお接待技術を使えば、かんたんに転がせただけ、というのが正解だと思います。
おやじ転がしテクニックを持っている日本人男性は多いですが、トランプは典型的な家父長的高齢者なので、そのテクニックを使えばかんたんに転がせた、というだけの話で、それを安倍さんの特殊な才能のように自慢げに書いていた記者さんも同じ穴のムジナなのだと思いますが、そんな大したものではないでしょう…。
外国のニュースを見たり、外国人との会議を出たりすると、日本人以外の女性は人前で話す時に、媚びたりしない。日本人女性だけだ、ナチュラルに媚び仕草をするのは。と毎回思い知らされて、しみじみテレビを見るのが嫌になるし、ニュースもいやになります。
アルジャジーラでも、女性は太い声で、ビシビシ自分の意見を言ったり、突っ込んだりしているし、会議でも女性だからといって特殊な振る舞いは求められず、男性も女性も同じように普通に取り回しているのに、日本では女性のかわいらしさや細やかな配慮とやらが強調されて、なぜ(中高年の)男性ばかりがきもちよさそうに喋っているのか…。
IAEA大神宮から神官の皆さまが遣わされたので、また須弥壇つくって、信者による御祈祷祭がはじまるのですね。
お布施も用意していたせり尽せりのご接待に、連日祝宴を開いて、見るも麗しいありがたいお行列を見れば、ご利益で病も治れば、寿命も伸びようというもの…。ありがたやありがたや…。
(念の為、皮肉です。)
自民党のおじさんたち、本気でこういう対応ですから、プライドというものがないのか、と国粋主義の人間でなくとも、同じ日本人として恥ずかしくなります。
福島原発の処理水 IAEAが放出開始後2回目の調査始める
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20240423/6050025996.html
50歳と51歳なら、上のほうの管理職でしょうから、この世代がパワハラを常習的にしていたということは、全体の雰囲気がとてつもなく悪かった、ということだろうと思います。
「懲戒として消防本部の消防司令の男性(50)を停職1カ月、南相馬消防署鹿島分署の消防司令の男性(51)を同3カ月とし、分限としていずれも職位や階級を下げた。」
悪質パワハラ、2人処分 相馬広域消防本部 暴行繰り返す /福島
https://mainichi.jp/articles/20240423/ddl/k07/040/035000c
福島県ない、教員の不祥事も相次いでいますし、トップが「臭いものには蓋」主義者なので表沙汰にならないだけで、県庁のなかもハラスメントがひどいんじゃないでしょうか。
そういう職場環境でなければ、普通、外部の人間に職員がナチュラルに恫喝したりしないでしょうし、誰もが唖然とするような謎の人事が罷り通ったりはしないと思いますから。
UNRWAの運営体制についての独立検証グループの報告では、UNRWAの運営体制は信用できるものであるという評価である一方、UNRWA職員がイスラエルへのテロにかかわっていたという証拠は提供されていない、とのことで、イスラエルのデマを鵜呑みにしてUNRWAへの拠出を止めた国は、日本も含めてデマにふりまわされて困窮している人をさらに苦しめたのか、という展開…
海外のニュースでは、URAWAは現地スタッフが多く、パレスチナが国家を持つ時には、スタッフが行政府を支えるスタッフになることが予測され、パレスチナ国に家を作らせたくないイスラエルは、URAWAを潰しておきたかったのだろう、と解説されていました。
確かに、国際機関のルールや組織マネジメントに精通して教育のある現地スタッフが養成されるのは、イスラエルにとっては邪魔でしょうがないのでしょうが、さすがにひどいなぁ。
UNRWAめぐる検証グループの最終報告書 “中立性確保と評価”
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240423/k10014430091000.html
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作家/NPO福島ダイアログ理事長/博士課程後期在学中
原子力災害後の復興政策と地域住民のギャップを埋めるためのローカルプロジェクトの意義と重要性について研究する予定。
・著書『海を撃つ』(みすず書房)
『スティーブ&ボニー』(晶文社)
『末続アトラス2011-2020』(福島のエートス)
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