県庁は、ホープ・ツーリズムで、浜通りを原発災害観光地にしたいのでしょうが、観光産業は、地域の経済維持にはつながらないものですし、経済に詳しい人が県政にはどこにもいないのか、と思います。(福島民報の社内にも)
確かに、大学生が研修に来るのは、将来のある若者たちに長期的な社会課題を知って、関心を持ってもらうという点で有益だと思います。
けれど、伝承館に何十万人と訪れようとも、周辺のランチを出す飲食店と土産物屋が若干潤うくらいで、それ以上の波及効果は薄いと見るべきだろうと思います。
人が増えれば増えるほど、受け入れる側の地域の負担は大きくなり、スペインで起きたようなアンチ・ツーリズムのような観光公害が話題になるだろうと思います。
という私も、ここ最近の観光関連の議論を少しさらってみて理解したところですが、以前からずっと、どうやっても被災地観光で地域経済が潤うイメージが湧かず、なにをどうやれば潤うんだろうか?と思っていたところ、先日の朝日に載っていた観光学の方の話を読んで、あ、やっぱそうだよね!とストンと腑に落ちたのでした。
ただ、ホープ・ツーリズムとか大々的に立ち上げている県庁は、事前にリサーチして知っておかなくてはいけないことではないでしょうか。この事業も原資は復興予算です。