他の舞台と違うなあと思ったのは、アンサンブルのパフォーマー。いつも見る舞台でLDHやダンスグループのパフォーマーが出演者にいると、身体の動かし方が根本から違ってすごいなと思うが、ザ戦では彼らの身体表現がどの場面でも生かされていて、これは他の舞台にはないものだった。
主人公の周りを常に4人のパフォーマーがいて、怨念や感情を生き霊のように表していたのが見事でしたね。もちろん真ん中に立つ主人公も弱々しい場面でも埋もれることはない。このバランスが結構みてておもしろかった。
序盤に映像が多くてもっと演劇的な表現使ってくれよ~と思ったけど、それは本当に最初の方だけだったし、表現したいものと劇場の規模感はぴったり合っていたと思う。
いままでハイローやポルステでガラ悪かヤンチャな役どころの藤原さんしか見てこなかったので、純粋な美少年が本当に……超よくて……、、すごく宝塚っぽいとは事前に聞いていたが、あんな姿は初めて見た。拾われた孤児みたいな生い立ちの人物だったと思うけど、いままでとは違う発声や佇まいが、違う国で生まれたものの湧水さんと出会って別人に育ったのを表していたように思う。