去年、遠縁の一人暮らしの高齢女性が自宅で転んで大腿骨骨折で動けなくなっているのを近所の人に発見されて搬送される、ということがありました
何ヶ月か入院して骨折は治ったのですが、戸建ての自宅で生活するのは無理(階段等上れないですし)でサ高住に入りました
近所に住んでいたその高齢者の従姉妹(故人)の娘さんが入院手続きや入所手続きをやってくれました
その高齢者は夫に先立たれ子どもがなく、きょうだいも全員他界していて、きょうだいの子(つまり甥や姪)とは数十年以上音信不通状態でした
それで、その高齢者の希望としては遺言で財産(主に住んでいた不動産)をうちのIT企業社員に譲りたい、亡くなった後のあれこれはIT企業社員に任せたい、ということでした
(IT企業社員は小さい頃はいわさきちひろの絵に描かれた子どものようだと言われ、中学生ぐらいの時は羽生結弦似と言われ、親戚の高齢のおばちゃんたちにすごく可愛がられていた)
それで、今年になってその高齢者の従姉妹の娘さんという人と会ってどうするか話し合いまして、結論としては公正証書遺言を作成して不動産は従姉妹の娘さんに相続してもらって存命中のあれこれ、亡くなった後のあれこれも彼女に任せることになりました
はじめに書かなかったけど、高齢者は宇治在住でIT企業社員は東京なので
端的に言って遠いんですよ
仕事は忙しいし、去年別の高齢者であったように何かあったらまず駆けつけなきゃならないのは私かなあ、大変だなあと思っていたのでほっとしました
まあ、高齢者本人の希望には添えないわけですけれども、20代半ばの去年新卒で社会人になったばかりの遠くに住んでる遠縁の子が被るには重い役目なので彼女がみんな引き受けてくれて良かったと思います
(ちなみにIT企業社員は既に一件相続している)
少子高齢化というのは年金や医療費面で少ない現役世代が多くの高齢者を支えるというだけでなく、自分の親や兄弟姉妹、祖父母以外の親戚・遠縁の面倒まで見る(見なければならない)人間が出てくるということなんだな、と
そして、その収支が遺産等でプラスに終わるケースばかりではないんだろうな、と