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美佐江の話は新潟ではもう進まないのだろうか?東京編までもつれ込むの?だとするとだいぶ怖い

あと友情結婚がいきなり出てきてびっくりした。寅子も優三との結婚はそうだっただろうとナレーションが気が付かせてくれたけど、なんというかすごいモヤモヤ〜

美佐江はもともとサイコパスだった、というより愛着障害からそういう風に思うようになってしまったのではないか(他人を操作できる特性は美佐江自身のものだが)

美佐江自身はまだ幼いので自分の中の「愛情への渇望感」みたいなのは感じているがそれがどこから来るのまでは分からない。自分としては自分を守って欲しくて親に訴えたりしているが、親は自分の望む形、自分が納得いく形で動いてはくれない。多分佐田判事を訴えるという森口父の行動は美佐江の望む形ではない。美佐江自身も父の行動に対して「何か違う」と薄々感じてはいるがその気持ちは漠然としすぎて説明ができない、もしくは誰にも言えない(言いたくない)。美佐江が本当に望むのは親が自分と真正面から向き合ってくれること。美佐江の気持ちを分かってくれること

美佐江の年齢を考えると森口父は旧日本兵だった可能性が考えられ、戦争PTSDでそれが子どもに連鎖して愛着障害という筋書きも考えられるが(近年それが分かってきた)それは考えすぎかな

でもわたし自身がまさにそれで(祖父→母→自分への連鎖)今、複雑性PTSDを治療している身だからこんなこと考えてしまうんだろうなとは思う

ライトハウスが数年前から嫌がらせを受けている件も美佐江が絡んでいるような気がする。涼子と玉がお互いに「特別な人」であることが羨ましく嫉妬する対象なのだろう

店の前にペンキをかける行為というのは現在の美佐江の「悪人から物を盗んで何が悪いのか、自分の体を好きにして何が悪いのか、人を殺して何が悪いのか」という疑問に比べると幼稚な行為であることは確かだ。とすると美佐江の他人に対する渇望感は年齢を増すごとに強く深くなっていると考えられる

今の時点で美佐江は前の2つに対しては実際に行動した。けれどもまだ「人を殺して」はいない。だがその次に何をするのか、あの台詞はもしかして美佐江が次に何をやろうとしているかの伏線になってないか?

美佐江は誰かから「あなたはわたしの特別な人」と言われたかったのではないかな?いつも自分が気に入った他人にそうしているように。だから寅子に本心を打ち明け、「一緒に話しましょう」と言われたことが寅子から「特別な人」と言われたみたいで嬉しかった、だがそこに優未が現れ、寅子には自分よりもっと「特別」な人がいたことを美佐江は知る

結局美佐江は金銭面で家庭環境に恵まれたり、容姿に恵まれたりしても精神的には恵まれず心の中に絶えず欠乏感があるのかも知れない(それとサイコパスなのはまた別の話ではあると思う)

入船が星の過去を知って今どうしてこんなに「つまらなく見える性格」になってしまったのかを理解したように、朝鮮人がなぜ「何も悪いことをしていないのにそんな目で自分を見るのか」についても同じように理解してほしいと思ったし、それは今に生きるわたしたち自身も同じだと思った

都合のよい、耳障りのよい過去の話だけではなく都合の悪い、知りたくないと思う過去の話も知らなければならない。それが今を生きるわたしたちの務めでもあるんよな

「過去の話は関係ない」という入船とどうやら「過去の話が大いに関係あり」そうな星。そこのところの対比を脚本家は描きたかったのだろうかと何となく思ったりする。明日の話はどうなるんだろうか

「好きになってしまった人間がたまたま◯◯だった」という言葉は最近よーく使われているが、今日の虎に翼みたいな人種とかだったら確かにそうかも知れないなとは思う

だが同性愛者にまでその言葉は使ってほしくない。異性愛者だって好きになる人間は「たまたま異性だった」じゃないだろう。無意識ながら「異性」を選んでるよね。同性愛者だって同じ。だから「好きになった人がたまたま同性だったんだよね。男でも女でも関係ない!」とかいう言葉で肯定されるとめっちゃモヤモヤする。せっかく肯定してくれてるのに「それは違います」と言ってもいいんだろうか、相手が気分を害さないだろうかとこちらが悩んだりする

今日の虎に翼見てそんなことを思った

入船の「過去の話なんて関係ない」という言葉、それで終わってしまったら「踏み止まれている人間」はいいかもしらんが「踏み止まれていない人間」にいつまででも被差別者は差別され続けてしまうという現実が残るんだがそれでいいのか?

「学」とか「余裕」がある人しか「過去の話」に耳を傾けられなくても構わないのだろうか?

そしてそのことを肯定している人にとてもモヤモヤするのは自分が「学」とか「余裕」がある人間だからなのか?

今日の回は直訳と慣用句の訳し間違いが発見されたわけだけど、少しだけ韓国語(朝鮮語)を勉強したことがある自分にとって、韓国語(朝鮮語)の「中」というのは何種類かあることは知ってて、例えば今日出てきた속だけじゃなく안とか、あと忘れたがもういくつかあった記憶がある。確か建物の中みたいなのは안で속は何となく自分の中みたいなイメージがある。胸の中、みたいな
英語だってinやらonやらの前置詞って日本語の中とか上とかとニュアンスが一致してないし朝鮮語と日本語の関係も多分そんな感じなんだと思う

涼子さまの件は「色目を使っている」と言われたことに対してその奥さんたちが否定したことへのやっかみというか、それが気に食わなかった人が誰かいるんじゃないかなと感じている(涼子さんがその件について「もう終わったこと」と笑い飛ばしていたのが引っかかる)

「すべての事件に公正でいられない」からこそ、裁判官には「自由な心証」が許されているとこのドラマの前半で教わった気がしたのだがそれとは違うのだろうか

涼子の母親が「子どもを持たないと先の人生が寂しい」とか言ってたけど、アンタ子どもおってもずっと寂しくて酒ばかり飲んでたよね

そういや涼子が結婚相手と「本当の意味での夫婦ではなかった」と言っていたことも少し気になった。「本当の意味での夫婦関係」が肉体関係のあるなしという意味であるならば、結婚相手も涼子のことを欲しなかった、彼ももしかしたらゲイだったのではないかと

リタ サックヴィル=ウエストという貴族の話を思い出した。レズビアンとゲイが結婚しながら双方それぞれ同性の恋人がいた、というあれ

それだから余計に涼子と玉の関係が女同士の友情でなく愛情に見えてしまったのかも知れない

涼子と玉の関係は今でいうとレズビアンだよな、シスターフッドではなくて。ただこの時代に女性が能動的に自分の「欲望」がどちらに向いてるかだとか考えるようなことはよほどのことがない限りないだろうから「親友」という言葉しか思い浮かばなかったんだろうと解釈したのだが
轟のときは本人自覚なくてよねが見抜いていた設定だったが、よねがもし涼子と玉のこのシーンのときにいたのならなんて言っただろう

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