美佐江はもともとサイコパスだった、というより愛着障害からそういう風に思うようになってしまったのではないか(他人を操作できる特性は美佐江自身のものだが)
美佐江自身はまだ幼いので自分の中の「愛情への渇望感」みたいなのは感じているがそれがどこから来るのまでは分からない。自分としては自分を守って欲しくて親に訴えたりしているが、親は自分の望む形、自分が納得いく形で動いてはくれない。多分佐田判事を訴えるという森口父の行動は美佐江の望む形ではない。美佐江自身も父の行動に対して「何か違う」と薄々感じてはいるがその気持ちは漠然としすぎて説明ができない、もしくは誰にも言えない(言いたくない)。美佐江が本当に望むのは親が自分と真正面から向き合ってくれること。美佐江の気持ちを分かってくれること
美佐江の年齢を考えると森口父は旧日本兵だった可能性が考えられ、戦争PTSDでそれが子どもに連鎖して愛着障害という筋書きも考えられるが(近年それが分かってきた)それは考えすぎかな
でもわたし自身がまさにそれで(祖父→母→自分への連鎖)今、複雑性PTSDを治療している身だからこんなこと考えてしまうんだろうなとは思う