プロムナード／灰都とおり @promenade11@fedibird.com

そっか、創作こそ「オフィシャルな評価を得ること（≒才能論）」か「自分が楽しむこと」かの二択で語られがちで、だからそのふたつを分ける必要ある？という問いかけとして「ふつうの軽音部」を読んでるんだにゃ、わたしは……

でも「ふつうの軽音部」がやってるのは、

①→あなたの人生にある〝ふつう〟のありふれた悲しみや感動を衝動のまま歌うことこそ天元突破の道なんだぜ
②→イヤな奴もヘンな奴も、家族や嗜好のマイノリティも、みんなひっくるめて〝ふつう〟のことじゃないか

という、両立しえないと思われた①②両方でのポジティブメッセージで、このスタンスはとても2024年らしいと思うし、独特の清々しさはここからきてるんでしょう

過去のバンド漫画を例にとっても、テーマは①と②のどちらかに振り切るのがセオリーだったと思うし、だから

①……BECK、日々ロックなど「才能」もの（バジーノイズとかの業界ものもこの変種）
②……けいおん！、ぼざろなど「日常」もの

のふたつはそれぞれメッセージが真逆に見える。①は一握りの天才だけが世界を変えられるという才能礼賛に、②は楽しければいいよねという内輪ノリに陥りがち。

そろそろ2024年の顔になりそうな「ふつうの軽音部」ですが、タイトルにあるとおり「ふつう」という言葉に強烈なメッセージをこめていて、この言葉には

①凡人（ふつうにはなりたくないのに、そうならざるを得ない辛さ）
②同調圧（ふつうでいなければならないのに、そうみなされない辛さ）

というふたつの（真逆の）ネガティブな意味合いがあると思うのですが、この両方の視点においてポジティブな意味をもたせようとしてるのがすごいんですよね

でもこれをアバターとして動かすには、このあとUV展開やウェイトペイントといった地獄を超えなければいけないため、この先の1～2か月はモチベーション維持がとても重要となります

わたしの新しいからだの３Dモデルが完成しました。3/3に作り始め、週1～2ほどさわるペースで２か月弱ほどでした。さっきからずっとblender上で眺めまわしており、魂が癒されています

わたくしはひとりでバルや居酒屋に入れませんので、とりあえず駅前のガラガラなモスに入ったのです

次の電車まで、小一時間待ちですわね。これが地方暮らしというものですわね。

労働が終わった！連休もある！！
……なのですが。
乗ろうと思っていた帰りの電車が4月のダイヤ改正によって〝消滅〟してるんですが……

わたしの今日の自由時間はこれから始まりますが、杉山正明を読むか、アウトサイダーパラダイスか、blenderかの3択でビュリダンの驢馬状態にあります

「SF作家はこう考える」は届いてなかったけど（予約ミスったかしら？）、代わりに「アウトサイダーパラダイス」２巻が届いており、すごい

スキタイと聞くとすっかり岩明均『ヒストリエ』での描写が再生されるようになってますね……（あれはまた超好き

杉山正明『遊牧民から見た世界史』を読んでますがめちゃくちゃ面白い。定住と遊牧とを分けたとき、互いのライフスタイル／価値観の違いは想像を絶していて、だからこそ二者が交わるとき世界は二倍芳醇になる（あるいは片方が滅びる）。これもう物理法則の異なるふたつの世界のファーストコンタクトSFですよ……

つ、疲れ……（ゴールデンウイークはほんとに来るんですか？）

稲田さんおめでとうございます！！！

ふつうの軽音部の主人公、陰キャ＋努力家＋常識人＋天才と複合的な要素のブレンド具合があまりに絶妙でめちゃくちゃ勉強になる。スキップとローファーとかもそういう感じ。劇画村塾流キャラメイクから隔世の感がある

「灰都とおり最高傑作」って紹介いただけるの、「自作をたくさん読んでいただいている事実」＋「評価」で2倍嬉しいわね……