軍の司令官である厳格な母親の命令のもと、書記官志望だった主人公が突如死も辞さない環境へと放り込まれ、体の弱さと命の危険続々降りかかる試練等を自らの知恵で乗り越え、宿敵のはずの反逆者の息子との熱情的な恋を絡め自分の意思で竜の騎手を志すFT。
優秀な兄と姉に比べ知識以外は際立ったものない虚弱な主人公が強大な力を得て、優しい幼馴染に惹かれてたはずが仇同志反目しあっていた男と恋に落ちるという、一応王道だけど最近のFTの流行とか売れる人気要素詰め込んだ既視感ある特に新規性のないストーリー…。
元々作者はロマンス小説の作家だそうで下巻は派手な戦闘シーンがあったり、わかりやすく提示されてたありがちなこの世界の真実が少し解明されたりするものの、ほぼ主人公と想い合っている相手とがいかに体の関係を結ぶかに比重が置かれていて、事前情報で知ってはいたものの、かなりその場面が長いし多いしで閉口…。そのわりにあっさり人が死んだりグロはないけど痛いシーンが続出でバランスが悪い…。
まあ最後にフィニッシングストローク的な驚きあったので次作までは様子見で読もうかと。
ただ全五作の予定なので早川書房のことだから途中で翻訳打ち切られるか心配…
レベッカ・ヤロス 「フォース・ウィング 第四騎竜団の戦姫」感想(文句ばかりなので伏せます)
@pot こんばんは。話題作なので気合は入ってるみたいなのですが、早川書房は売れないとだいたい三作くらいで邦訳打ち切ってしまうので、どうなることか注視ですね…。