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『スティーブ&ボニー』読み終わりました。

アメリカに行った時期も場所も違いますが、何十年も前の自分の留学の時を思い出しながら読みました。
行きの機内食から始まったアメリカの食事への驚きとか、裸足で日常を過ごす人とか、あぁ私も同じだったなぁと懐かしく思い出しながら。
表玄関からは地下で裏に広がる庭には直接面している家の作りも、私がクリスマスにホームステイした家とそっくり。
口数が少なくても繋がり合える人もいれば、どんなに流暢な話し手でも言いっ放しでしかない人もいる。
そうした共通点に少しほほえみながら、一方でアメリカの原子力ムラは電力としての原子力と武器としての原子力に境がない点など、日本とは違う側面にも改めて気づかされました。
現在の原子力についての会議の様子が語られると同時に、日系アメリカ人の方々の背負ってきた歴史や広島の話も、それぞれに静かにそして確かに語られて、時間や空間が自在に飛び交っていく不思議な感じ。
noteに書かれたものを読んでいた時から好きだった文章が、こうして一冊の本として完成したことを一読者として本当に嬉しく思います。

ありがとうございました。

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