「クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園」ネタバレあり感想①
今作は風間くんが主人公である。
そして青春がテーマである。
まず序盤からすでに風間くんと他のかすかべ防衛隊メンバーとの意識の差がコミカルに、しかし残酷に描かれている。
なんやかんやで学園カーストを上げるエリートポイントを荒稼ぎする"裏口"に手を出そうとしたところを吸ケツ鬼に襲われ、おバカになってしまう風間くんだがそこで学園長に「エリートになるプレッシャーに負けて精神のバランスを崩した弱い奴」と吐き捨てられるシーンは、こども向け映画にしてはかなり攻めていたと思う。
感想なのであらすじなどは省くが、吸ケツ鬼の正体が分かる前にスーパーエリート化(闇堕ち)して人間味をなくした風間くんとしんのすけがホウキを使ってフェンシングのように戦うシーンは迫力があった。防戦一方のしんのすけから元の風間くんを取り戻したい思い、エリートになりたがっていた風間くんを止めていいのかという躊躇いが伝わってきてとてもよかった。
「クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園」ネタバレあり感想③
唯一ちょっとイラッとしたのはエンドロールにぶりぶりざえもんがチラッと登場したこと。いやお前、本編出てなかったやん。古のクレしんオタク釣ろうとしてるの見え見えやぞ舐めとんのか。
…いや待てよ、ぶりぶりざえもんもオタクにとっての青春である。私たちのクレヨンしんちゃんにはぶりぶりざえもんが欠かせない。そうか、そういうことだったのか……やるやんけ………
クレヨンしんちゃん最高!
おわり。