“Master Harold”… and the boys をおうちNTで。アパルトヘイト下の南アフリカで育ったアフリカーナーの少年と母が経営するティールームに雇われている二人の間に起こったことを描く、原作者のフガード自身の後悔を強く投影した作品とのことでともすると自身の悔悟にのめり込むあまりかえってサムとウィリーを都合のいい存在にしてしまっていないかという点が気になったけれど演じる三人が素晴らしかった。中盤の凧揚げのエピソードと「あっというような話の転換」、戦争で片足を失ったアル中の父親のジョーク(「フェアじゃないのは?」)がいかに笑えたかとthe boysの前で話してみせるハリーの痛々しさが辛い。
『助産師たち』出産を前に足を抱えて揺すると青い入院ガウンに透ける光の美しさが労働の内にある詩情という感じで心に残る。
筏