Everything Everywhere All at Onceまさか泣くとは思わず。すごく変でとても感動的。マルチバースという世界観を使っているからか鑑賞後の気持ちがジョー・ウォルトン『わたしの本当の子供たち』を読んだあとに似ている。クィアな世界は私たちをはめ込もうとするベーグルの穴なんか比較にならないほど広大でそしてあなたの手を掴む。
福岡市立美術館にソールライター展を見に行ってきた。流石に最終日で少し混み合っていたけれど写真を収めた額のガラスの写る鑑賞者たちの人影が、写真の中でガラスや水たまりに写っているもう一つの世界に加わっているようで面白かった。途中少し疲れてベンチに座りぼんやり見ていた写真の一つがまるでモンドリアンのように見えて近づいてみるとタイトルがまさに『モンドリアンの労働者』で吹き出してしまった。
筏