MUBIトップに出ていたサムネイルがなんとなく気になってウォッチリストに入れていたFestenを鑑賞。ものすごかった。むちゃくちゃ面白い。デンマークのマナーハウスで開かれる60歳の誕生日パーティをホームビデオみたいな撮影で撮ってる映画がうつしたもの。あらすじも何も読まないでこんなのに当たると興奮する。地獄のジェンガ。
My fffでアリス・ディオップ『私たち』、池の浮島を介して在りし日の父を映したホームビデオに切り替わるところで少し怖くなったのだが今はいないあるいはこれからいなくなる人たちの痕跡はホラー映画が撮る恐怖と近いからなのかもしれない。最近見たばかりだからか『クイーン・オブ・ダイアモンド』のカードテーブルを思い出した。機械的に繰り返すディーラーの動作とテーブルに海の漂着物のように来てはまたどこかに消える客たち。日本語字幕はないけどMUBIにもあるのでまたみよう。しかし早くみないとな。この緊張感がいいのかもしれない。アイヴォリーのボストニアンズが来てた。
The Wolfpack MUBIで駆け込み視聴。レザボアボックスの再現がアパートの一室で始まり楽しそうだねえでもなんかひっかかるなと思っていたら明らかになることの重大さ。バットマンの衣装やメイキャップ、レザボア・ドッグスの銃のような小道具がとても良く作られていて驚く。アパートから撮られたハロウィンの街頭を映した映像が切なく最後に秋のかぼちゃ畑ではしゃぐ彼らの姿が余りに楽しそうで幸せそうで体が躍動していて閉じ込められた歳月の取り返しのつかなさにつらくなったけれど彼らが撮る映画の映像が非常に魅力的でそこに少し救いを感じた。しかし事態が深刻すぎてドキュメンタリーとして鑑賞していることに罪悪感を覚ええる。13人の子供を家に閉じ込め虐待していたことが発覚した2018年のカリフォルニアの事件についてスザンナがABCから取材を受けていて、その記事からもうあのアパートに父親は住んでいないと知る。
筏