『ドラゴンボール超 ブロリー』見ました もっと見る
ドラゴンボールがバトルが肝の作品なのはわかってるんですけど映画の中でこんだけ長時間バトルやるんだ…っていうのが改めてビビった。そんで長尺のバトルがダレないようにブロリーの相手が3人いる上に変身があり、フュージョンでギャグもはさみ…と工夫してて、こういう映画の作り方になるのかと思った
一番意外だったのがサラッと『親の暴力的な支配』と『それによって暴力性をコントロールできなくなった息子(ブロリー)』をやってること。このコントロールできない破壊の力が悟空&ベジータとのバトルになるんだけど、ブロリーを星に帰すことで悟空・ベジータ/ブロリーの決着をつけないというエンディング、ブロリーの境遇を知っておかしいと指摘し、助けて味方になってくれるのが赤の他人の男女(おそらく)、最後はどうやら穏やかに生活できるっぽいブロリー、今後自分の手駒にするためとはいえブロリーの情操教育を望んでいるフリーザというバランス感覚…
『力』に対する王の嫉妬と虚栄心で放逐され、親の復讐に利用されているDVの被害者であり、それゆえに生まれた暴力性で戦わされるブロリーは、最終的には『敵』という処理の仕方をされない。彼にとって故郷のような場所へ帰し、隣人愛と、強さによって死や支配を求めるのではない悟空の再訪をもたらしてオチをつけるというのが、ドラゴンボール的な現代アップデートなんだと思う
最終的にブロリーは、その強さを他者を守ること、強さを高め合うこと、殺しや支配ではなく純粋に戦いを楽しむことに求められるだろうことが想像される。冷たい場所から逃れて他人と関わり始めるだろう…というエンディング、ドラゴンボールなりの誠実さなんでしょうね
バトルは工夫されてても作画が良くても似たようなことやってる以上ちょっと飽きる部分はあったし、声優陣も高齢化のせいか個人的には気になってしまうものがあった。全体としてはめっちゃ好きとか面白いとかではなかったけど、嫌いじゃない…って感じです。
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