『ドラゴンボール超 ブロリー』見ました
一番意外だったのがサラッと『親の暴力的な支配』と『それによって暴力性をコントロールできなくなった息子(ブロリー)』をやってること。
このコントロールできない破壊の力が悟空&ベジータとのバトルになるんだけど、ブロリーを星に帰すことで悟空・ベジータ/ブロリーの決着をつけないというエンディング、ブロリーの境遇を知っておかしいと指摘し、助けて味方になってくれるのが赤の他人の男女(おそらく)、最後はどうやら穏やかに生活できるっぽいブロリー、今後自分の手駒にするためとはいえブロリーの情操教育を望んでいるフリーザというバランス感覚…
『ドラゴンボール超 ブロリー』見ました
『力』に対する王の嫉妬と虚栄心で放逐され、親の復讐に利用されているDVの被害者であり、それゆえに生まれた暴力性で戦わされるブロリーは、最終的には『敵』という処理の仕方をされない。
彼にとって故郷のような場所へ帰し、隣人愛と、強さによって死や支配を求めるのではない悟空の再訪をもたらしてオチをつけるというのが、ドラゴンボール的な現代アップデートなんだと思う