短編小説は書けるけど長編小説は書けない人の一部は、同人誌や公募の締め切りの前に駆けこむ癖をどう乗り越えるかが課題になりそうですね。
クローズドな場所で、連載第一話というていで書いて持ち寄るのを数ヶ月繰り返せばできるのでは?(素朴すぎるアイディア)
あまりにも仕事の話しかしないので、SFマガジンにブックガイドが載ったときに考えていた話でも。
J.G.バラードがシュルレアリスムの信奉者であることは有名だが彼が一番影響を受けたシュルレアリストは誰かと考えると、私は本人がよく言及するエルンストやマグリッドなどではなくダリだと思う。
バラードの「内宇宙」は、ダリの制作手法とされる「偏執狂的批判的方法」(ダブルイメージ、二重影像)」の言い換えじゃないか?というのが発想の元。「偏執狂的〜」は意識を覚醒させたまま、妄想や強迫観念に身を任せ、現実を解釈する手法とされていて、かなり似たアプローチを破滅三部作で実践していると思う。他のバラーディアンの皆様の意見も聞いてみたいですね。
鯨井さんのお許しが出ましたので、カモガワ奇想短編グランプリの最終候補作「おいしいはかいしのそだてかた」を公開します。
罰当たりなお話です。最近のではベストワークと思います。
小説同人サークル「サ!脳連接派」主宰。 路傍のアンソロジスト。 SFと奇妙な小説が好き。 チャイナ・ミエヴィルとJ.G.バラードが特に好き。存在としての椅子も好き。