櫻部由美子『宝づくし 出直し神社たね銭貸し』(ハルキ時代小説文庫)、7/16読了。貧乏神をまつる下谷・出直し神社の巫女・おけいの活躍を描く人情時代小説シリーズ第四作。本巻では「宝」をめぐる三つの心温まる物語を所収。次巻が早く読みたい。
光原百合『やさしい共犯、無欲な泥棒 珠玉短篇集』(文春文庫)、7/13読了。昨年の夏に亡くなった著者のさまざまなジャンルの短編を厳選し編まれた短篇集。巻末には著者の年譜と作品リストも収録。有栖川有栖の追悼エッセイも著者と親しかったものならでは。
太田紫織『魔女のいる珈琲店と4分33秒のタイムトラベルⅡ』(文春文庫)、7/11読了。〈時守〉の能力を持つ陽葵と彼女を見守る同じ〈時守〉たちの姿を描くファンタジー第二弾。本作では陽葵とクラスメートの〈時守〉・千歳が中心。
濱野京子『金曜日のあたしたち』(静山社)、7/4読了。第一志望の高校を落ちた陽葵は、ある金曜日、駅前で地球環境問題を訴えるプラカードを持った高校生グループと知り合う。高校一年生としての陽葵の日常と環境問題の重要性に目覚めていく様子を描く。
紅玉いづき『サエズリ図書館のワルツさん2』(創元推理文庫)、7/3読了。世界情勢の大きな変化によって紙の本が貴重品となった近未来を描くシリーズ第二弾。本作ではサエズリ図書館館を訪れたふたりとそこで働くふたりについての四つの物語を所収。
要するに広告のために出した金を極右のアジテーターに横流しするサービスになったということだよ。
これから傾向はますます強まるだろうけど、広告主たちはゴミに金を出してることを理解してるんだろうか。
https://www.washingtonpost.com/technology/2023/07/13/twitter-creators-payments-right-wing/
EIon Musk’s Wealth
2009: $.6B
2023: $249B
Jeff Bezos’s Wealth
2009: $6B
2023: $153B
Mark Zuckerberg’s Wealth
2009: $.6B
2023: $105B
Federal Minimum Wage
2009: $7.25
2023: $7.25
Billionaire tax rate: 8.2%
Worker tax rate: 13%
Pay workers.
Tax Billionaires.
Save our economy.
最近の政治やイーロン・マスク氏関連のニュースを見ていて思うこと。
「権力がある」の意味が「バカでも淘汰されずに好き勝手ができる」に変質してしまっているような、そんな嫌な感触を持っています。
自由主義経済の本質は「能力ある人にどんどん交代しましょう」だと思っていたのだけど、どうも現実は違う。
成功者、権力者が封建領主のように振る舞い、普通の人々の声を聞かなくなった。一度成功した企業は政治力を発揮して地位を保ち、市場競争が機能しにくい構造ができている。その中で、政治家や権力者は一般市民とは異なる特権階級のように振る舞う。
今の世界は自由主義経済なのではなく、テック封建制、ネオ君主制の時代なのではないか——そう考えた方が分かりやすい。
平等な尊厳を持つ普通の市民の声が機能する世界——民主主義が機能する世界に戻していくことが必要だと思っています。
(拡散希望)
『世界』前編集長の熊谷伸一郎さんが、7月2日をもって岩波書店を退社されたそうです(FBにて告知)。
ここ数年は、岩波が右翼の坂本体制になり、熊谷さんは社内でほとんど孤立無援の戦いを強いられてきたと伺っています。しかも、これは熊谷『世界』が、紙媒体としては異例の「部数増」を達成するなかのでの「政治的排除」でした。
今後は1月ほど休養を取り、しかる後、現在の日本の危機に対抗する、ジャーナリズム/言論の場を立ち上げていきたい、ということです。
おそらくは、新しい出版社の「立ち上げ」の段階に入る事になる。
現在、メディアはTV・新聞双方とも「大政翼賛体制」。野党第一党の立憲はよりによって「維新」と連携する体たらく。
もはや、既成の制度の枠を超えた一般市民による「人民戦線 front populaire」的言説を構築していくしかない。
この路線、リアルの世界でも「有効」であることは杉並の赤緑連合の小選挙区の連勝からも明らかです。
しかも、仄聞するところによると、当の岸本聡子区長と選対本部長の内田聖子さんも立ち上げに協力してくれるとのこと。
熊谷さん本人も都知事選の際、宇都宮健児さんの選対本部長を務めた人です。
私も自分のできる範囲内で協力していく所存です。
平谷美樹『貸し物屋お庸謎解き帖 五本の蛇目』(だいわ文庫)、6/17読了。「だいわ文庫」でのシリーズ第三弾。湊屋の両国出店の主人・お庸が貸し物にまつわる謎を解く痛快人情時代小説。陸奥国神坂家がお庸を執拗に付け狙う理由が明らかになる。
風野真知雄『潜入味見方同心六肉欲もりもり不精進料理』(講談社時代小説文庫)、6/17読了。『潜入』シリーズ第六作にして完結巻。味見方同心・月浦魚之進が将軍暗殺を企てる黒幕・魯明庵との最終決着をつけると同時に身を固める決心を。
X(旧Twitter)から引っ越してきました。
上の写真は1月に読んだ紙書籍です。
好きなものをアカウント名にしました。
お菓子は和菓子、洋菓子、中華菓子、エスニック菓子、なんでも好きです。
本は読後感がいい物語が好きです。
小川未明と新美南吉が読書の原体験です。
義務論/生命倫理/動物倫理
Bluesky : @okashitohon.bsky.social