「シネマの男 父なき時代のファーザーシップ」第22回は、古田新太と松坂桃李が共演した『空白』を取り上げています。
突然の交通事故で娘を失い、タガの外れていく父親。もともと横暴な面のある彼の目につきやすい「暴力」性はやがて、周囲で起こってくるより厄介で根の深いさまざまな「暴力」の中で、むしろ小さな嵐のように見えてきます。→
https://forbesjapan.com/articles/detail/66740
こちらでは冒頭20分が無料です!(最初私の凡ミスでトラブってますが、本の感想と質問、それに対するお答えなどが聞けます)
https://twitter.com/anatatachi_ohno/status/1702892630835941419
ここでの告知を忘れていたのですが。。
先週土曜に行われた綿野恵太さんとのオンライン対談です。アーカイブの視聴が10月7日までできます。どうぞよろしくお願い致します!
「シネマの男 父なき時代のファーザーシップ」第21回は、ケン・ローチ監督の『家族を想うとき』(2019)を取り上げてます。
原題は「Sorry We Missed You」(ご不在につき失礼します)。ほのぼのした邦題からは思いもよらない、”宅配の地獄”が描かれています。長男セブを演じるリス・ストーンがすごくいいです。どうぞお読み下さい!
『「逆張り」の研究』を出された綿野恵太さんと、オンラインで対談します。みなさま、どうぞよろしくお願い致します!
https://wezz-y.com/archives/95752
「シネマの男 父なき時代のファーザーシップ」第20回は、フランス映画『アマンダと僕』(ミカエル・アース監督、2018)を取り上げています。パリが舞台。若い叔父と、突然母を失った少女の、微妙に難しい関係性をみずみずしく描いた佳作。後半、二人のズレの描き方に注目しました。どうぞお読み下さい。
次回は、ケン・ローチ監督の『家族を想うとき』(2019)を取り上げます。9月16日午後6時の更新です。お楽しみに。
https://forbesjapan.com/articles/detail/65273
「シネマの男」第19回は、ジョン・ファブローが監督、脚本、主演を務めたコメディドラマ『シェフ 三つ星フードトラック始めました』(2014)を取り上げています。
https://forbesjapan.com/articles/detail/64537
配役、役者の名はテキスト内に全部記していませんが、なにげに豪華です。コロンビア出身の個性派ジョン・レグィザモが好演。
SNSが重要なモチーフの一人で、tweetが画面に飛びかうなど「今風」の作りになっている一方、父子のテーマは極めて古典的と言えるでしょう。
全編を彩る中南米のソウルフードとラテンミュージックも良いです。
飼い犬のタロになったつもりで読む「犬短歌」、今年上半期の歌をまとめています。どうぞよろしく。
https://ohnosakiko.hatenablog.com/entry/2023/06/30/184950
連載更新の告知を忘れておりました。「シネマの男」第18回は、認知症の老人の世界をミステリー風に描いた『ファーザー』(フローリアン・ゼレール監督、2021)を取り上げています。脚本がなかなか凝っていて、意表を突く展開があり、いろいろ謎解きしたくなります。
私事ながら、亡き父が晩年認知症になり、母と私を間違えたり、時間の感覚がおかしくなったりしつつ、記憶がなくなり、言葉も出なくなっていきました。あれは本当にしみじみと寂しかったです。
なので、本作最後のシーンは涙なくして見られませんでした。
ここは月一連載の告知しかしてないのだけど、3月の『マイ・インターン』のテキスト紹介を忘れてました。アン・ハサウェイとロバート・デ・ニーロ共演作品。比較的よく読まれた記事です。
https://forbesjapan.com/articles/detail/61590
ForbesJapanに連載中の「シネマの男 父なき時代のファーザーシップ」第17回は、ウィル・スミス父子共演で話題になった『幸せのちから』(2006)を取り上げています。経済的に行き詰まり妻と別れ、幼い息子を抱えてホームレスにまで追い込まれたセールスマンの男が、一転して株の仲買人として成功するまで。80年代初頭の実話を元にしつつ脚色された父親像を、これまでに取り上げた『自転車泥棒』や『クレイマー、クレイマー』などと比較してみました。どうぞお読み下さい。
https://forbesjapan.com/articles/detail/63185
「シネマの男 父なき時代のファーザーシップ」第16回は、2018年のイスラエル映画の佳作『靴ひも』を取り上げています。イスラエル・アカデミー賞(Ophir賞)8部門にノミネートされ、助演男優賞を受賞。その不器用な父親役のドヴ・グリックマンが激シブ。イラストを描くのも楽しかったですね(本文中にご本人画像も入れて頂きました)。ありがちなハッピーエンドで締めないラストも秀逸。どうぞお読み下さい。
https://forbesjapan.com/articles/detail/62332
ForbesJapanで好評連載中の「シネマの男」第14回は、野村芳太郎監督、緒方拳主演の『鬼畜』を取り上げています。我が子殺害(未
遂)に至る「父の弱さ」に焦点を当てました。
支配型の女の間に挟まれた宗吉という男の凡庸さ、人間としての弱さ、どうしようもなさが、残酷なまでに描き出された傑作です。どうぞお読み下さい。
https://forbesjapan.com/articles/detail/61041
「シネマの男 父なき時代のファーザーシップ」第13回は、『アイ・アム・サム』(ジェシー・ネルソン監督、2001)を取り上げています。知的障害者の父を演じたショーン・ペンが秀逸。どこかジェンダーレスな感じの父親像は、この当時わりと新しかったのではないでしょうか。
https://forbesjapan.com/articles/detail/60239
● 細々と文筆
● 著書『アーティスト症候群』『アート・ヒステリー』『「女」が邪魔をする』他 共著『ラッセンとは何だったのか?』他
● 連載「シネマの男 父なき時代のファーザーシップ」https://onl.bz/DWBJrzm
●「性の源にある暴力性の避け難さ」https://onl.bz/numi4Aw
●プロフィール
https://profile.hatena.ne.jp/ohnosakiko/