市川さんのインタビュー(そして『ハンチバック』作中)でも言及されていますが、紙の本しか本と認めない的なこの業界の空気感はさっさと変えたほうがいいので、以前からこのような仕組みを実験的に運営しています。
リアル書店の衰退を電子書籍のせいにする向きがありますが、それは単に「電子書籍の購入がリアル本屋の利益になる仕組みの構築」を業界側が怠っているだけですので、電子書籍=悪という捉え方は端的に間違っています。ちなみに現状、上記のアフィリエイトで月平均1000円くらいの収益が出ています。
出版社や電子書籍取次、電子書籍制作会社などなど、協力してくれるところがあれば声かけてください。紙vs電子みたいなの、ほんとにしょうもないので。そのしょうもない見栄の張り合いの陰で読書へのアクセシビリティを阻害されている者がいるということ、自覚しましょう。
雑誌『世界』(岩波書店)のツィッターアカウントが不当凍結されたので、非力ながら少しでも応援すべく8月号の書影(って言うのかな)と目次を宣伝しておきますよ。定価935円(税込)。
さて、『世界』は誰にとって不都合なのでしょう。
周司あきらさんのブログ。
わたしもこれは言っておきたいのだけど、『トランスジェンダー入門』は別にトランスの人でなくたって書けます。あるていどの時間をかけて、法律や制度を調べて、世界中の調査データを集めて、標準的な概念使用に通じて、あるていどものを考えれば、誰でも書けます。でも、誰も書かないんですよ。誰も、そんなエネルギーをトランスジェンダーのために割いてくれない。だから私たちで書きました。だから申し訳ないけれど、この本を「当事者の声」にカウントしようとしている人がいるなら、ちゃんと本を読んでください。この本は、そんな本じゃないでしょう。
https://ichbleibemitdir.wixsite.com/trans/post/book_trans_new