Twitterからマストドンへ来た、新規・久々ログインの方へ
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昨今のTwitterの状況に不安感が広がっているところへ、マストドンの近況を報告する投稿をしたところ、たくさんの方にリツイート・お気に入りしていただきました。
フォローアップを何もしていなかったので、少し私の思うところを補足しておきます。
(少しと言いつつ、長いのであらかじめご了承ください……)
Mastodonは、ローカルタイムラインという仕組みがあり、誰もフォローしていない初期状態でも、そのサーバに属しているユーザーの投稿に触れることができます。
連合タイムラインでは、他のサーバの投稿も含めた、膨大な投稿が流れています。ここを普段から直接見続けるのは難しいかと思いますが、全体の勢いがわかって面白いかと思います。
このローカルや連合タイムラインから、気になった投稿にお気に入りやブーストなどのリアクションをしたり、面白そうなユーザーをフォローすることで自分のホームタイムラインに引き込んで自分だけのタイムラインを構築してみてください。
サーバの中のつながりと、外とのつながり、双方を楽しめると、Mastodonを拠点とした活動の満足度が高まります。
何かを発信したり、リアクションを交わし、つながりをつくっていく中で、ホームタイムラインを充実させていくことで、自分に合ったMastodonの使い方を見つけていってください。
なお、使い方はTwitterと基本的に同じですが、投稿範囲を細かく指定したり、ネタバレ回避や注意書き付きで伏せて投稿したり、フォローを承認制(フォローリクエストをもらってから許可・拒否を判断できる)にしつつ、公開投稿とフォロワーだけに見せる投稿を同時に行うことができたりと、機能面では異なる部分があります。
こちらの『マストドン入門』記事や、
https://ryecroft21.info/mastodon/
英語になりますが、本家のドキュメントなどが参考になるかと思います。
https://docs.joinmastodon.org/
また、私もガイド的な内容をこの後にリプライとして投稿しますので、参考にしてください。
一つには、営利を目的としたサービスではないため、広告を表示したり、広告媒体として魅力的にするために、ユーザー情報を過剰に収集・分析したり、物事を過剰に目立たせるよう演出する必要がありません。
タイムラインは常に時系列順で、余計なものは表示されません。
返信がついているかどうかはわかりますが、0件か、1件か、1+件と表示されます。自分がお気に入りやブースト(リツイート)したかどうかは判別できますが、それだけです。件数は詳細を表示するまでわかりません。競争心を煽ったり、声の大きさ(賛同者の数や拡散力)に惑わされないよう、慎重に設計されています。
本当に見たいもの、本当に言いたいことだけを、自分の意思でできる、とても自由な空間です。
なお、儲かる仕組みがないので、運営費や日々の運用は、運営者・サーバ管理者(転じて鯖缶とも)の負担で賄われています。モチベーションは、自分の求める理想のサービスを設置・運用したいという強い想いです。
そのため、運営者も普通のユーザーとして参加して誰よりも楽しんでおり、運営者とユーザーが協力して事に当たる良好な関係が成立しやすいことも特徴です。
一つには、他の様々なサービスとオープンに接続されていることです。
Twitterで、他のユーザーをフォローし、フォローされ、お互いの最新投稿が行き交うように、別のサービスのユーザーをフォローし、フォローされ、やりとりすることができるようになっています。
別のマストドンによるサービスはもちろん、PleromaやMisskeyのような別の仕組みのSNS、動画サービス、ブログなど、おおよそユーザーとユーザーによる投稿などが存在するサービスであれば様々なサービスとの接続が可能です。
こうした、サービス同士が相互に接続されて一つのネットワークを形成している世界のことを、連合(federation)する宇宙(universe)と捉えて、フェディバース(Fediverse)と呼んでいます。
フォロー、フォロワーという関係は、友人であることを示すものではありません。自分が常に読みたい投稿をする人をフォローし、見たくない投稿をする人をフォローから外し、常に自分の見たいものだけが表示される、快適なタイムラインを構築してください。
同様に、あなたをフォローしている人は、あなたの友人ではなく、あなたの投稿を読みたいと思っている人にすぎません。あなた同様に、フォロー先を厳選する過程で、あなたのフォローを外すこともありますが、それだけのことで、深い意味はありません。
したがって、フォローされたからといって、その相手をフォローしてお互いのつながりを示す必要はなく、相手の投稿に関心があるかどうかだけを基準に、あなたのタイムラインをより良いものにするかどうかで、フォローするかどうかを判断してください。
フォローについては、承認制にすることができます。
基本的にオープンに扱われる投稿ですが、公開する範囲をある程度コントロールすることもできます。投稿する際に投稿範囲を設定できるようになっていますので、活用しましょう。
「公開」投稿は、特に制限なく、全ての場所に公開する設定です。これが基本です。
「未収載」投稿は、公開と同じように扱われますが、ローカルタイムライン・連合タイムラインには流れない投稿が行える機能です。日本語表現がわかりにくいですが、英語ではunlistedです。
公開の一種ですので、ブーストもされますし、リプライされた際に、そのリプライが公開に設定されていれば、間接的に公開に連なることもあります。
「フォロワー限定」投稿は、その名の通り、フォロワーにだけ公開するための設定です。ある程度、範囲を限定する意思が示された限定投稿という扱いで、ブーストはできないようになっています。
ただし、完全に秘匿される訳ではないので、ご注意ください。
「ダイレクト」投稿は、@をつけて指定した相手にだけ届くようにする設定です。ある程度秘密のやりとりができますが、完璧ではありません。秘密の情報は、SNSに投稿してはいけません。
一連の投稿のうち、ライクロフトさんの入門記事は現在なくなっています。
本意では無いでしょうけど、WebArchiveに残ってるの引っ張り出しておきます。
http://web.archive.org/web/20201123160401/https://ryecroft21.info/mastodon/
そもそもが、検索して出てくる情報が古くなっていくことを憂慮して、最新状況を反映した記事を提供しようという趣旨のものですので、古い内容の記事であることを承知した上でお読みください。
こういうの改めて書かなくちゃだな。
@noellabo
詳しいご説明ありがとうございます!
迷子状態だったので非常に助かりました。
素人すぎて申し訳ないのですが、スマホアプリからの場合、ローカルタイムラインと連結タイムラインというのはどれのことでしょうか?
虫眼鏡マークの「コミュニティ」のところが連結タイムラインでしょうか?
教えてもらえると助かります😣
@kingyo fedibird.comはローカルタイムラインの存在しない特殊なサーバなので、それを見る方法はありませんが、通常のMastodonサーバでは虫眼鏡マークの「コミュニティ」がローカルタイムラインになります。
fedibird.comの場合は、コミュニティが連合タイムラインになっています。
@noellabo
ご返信ありがとうございます!
特殊なサーバーなのですか、よくわからなくて一番上に出ていたのを選んでいました。
コミュニティがローカルタイムラインですね😊
こちらを時々チェックしてみることにします!
@noellabo 再掲ありがとうございます。
Mastodonにちょっと慣れてきてから読み返しても、また新たな気づきを得られます。
初心者向けガイドとして、最近では @makihara さんが素敵なサイトを作って下さっています。
https://prgm.x0.com/mstdn/
見やすくまとまっていて始めたばかりの方に紹介しやすいと思います。
#fedibird
@noellabo
騒乱の世であるからこそ趣深し
@noellabo あああ…
ツイッターだって
ホントはこういう感じのものだったんじゃ?
いつの間にあんな感じになったん?
と思いました……
@pandapanda 最初はそうだったはずなんです……。
分散SNSは、Twitterのように一つの同じ場所が延々と続くのではなく、たくさんの場所があって、それぞれが異なり、仕切り直しが何度でも出来るので、
ホントはこう、っていう原点に戻りやすいのではないかと思います。
Mastodonは、多数のサーバが相互に接続して大きなネットワークを構成しつつ、それぞれが異なるテーマや特徴を持ち、運営者やユーザー層、ルールや機能がそれぞれに異なる、マイクロブログ・分散SNSサービスです。
Twitterのような使い方ができる一方で、Twitterでは得難い体験が得られるサービスとなっています。
一つには、同じ界隈の住人が集まっているテーマサーバがあり、その分野に関心の高い人が集まっているため、そこでは思う存分に自分の関心についての話をすることができます。
変に一般の人にもわかるように、引かれないように、遠慮した内容ではなく、思い切り好きな話ができます。文字数も500文字まで使えます。
一つには、ローカルタイムラインという、所属ユーザーの発言が一同に集まったタイムラインがあります。
皆の投稿を眺めたり、自分もそこに混じって投稿したり、一緒に同じものをみているという体験を共有することができるので、参加初日から楽しむことができ、関心が一致する人物をいち早く見つけることができます。