ゲイの登場人物が軒並み「おねえ」っぽい演技になってたの、いいのかなぁとは思いながら見た。難しいのは、この作品はベタな恋愛物語を確信犯的にやってるように思うからで、その意味でステレオタイプ的なものって単純に悪いとは言い切れない気がして。でも、コミカルなシーンになった時にあれ?と思うことは多く、笑いを作る上で踏み越えていいラインがあいまいになってる気はしたので、この演技は良しとしない方がいいのかもしれない。
俳優は正直ピンキリ。下手なのはもうしょうがないし下手な人ばっかりとも言わないけど、さすがに演技プランが共演者とちぐはぐなのでは?と感じる人はいた。ヘンリーとマーガレットで特にかみ合わなさを感じた。エリック役の福士さんは好演でした。
あとまぁ、これはイギリス版もそうだったっぽいので仕方ないのかもしれないけど、この話、美男子ばっか揃えないかんのですかね?こう少女漫画のようなキラキラキャスト感ってこの戯曲が求めるもののような気がしつつ、でもそういう華じゃないのが見たいんだよなぁと。これはそもそもの戯曲に感じる好みかもしれません。