先日、NYTのThe Dailyポッドキャストでパレスチナ系アメリカ人女性がガザの状況について話をしていた。彼女はずっと米国で仕事をしていて子どもたちも米国にいるが、年配の両親に会う為にガザを訪れていて、そのまま爆撃下のガザに閉じ込められたのだという。
その人の言葉が耳に残っている。
「以前の私は、ガザは仕切りのない牢獄だと言っていた。けれども今は違う。今のガザは仕切りのない墓場だ。ガザの人々は生きているだろう、と思うのか?生きてなどいない、ゾンビだ。歩いたり話をしたりしているからというだけで生きているとは言えない」「彼らは私たちをどうしたいのか?海に追い落としたいのか?それならさっさとそうしろ」
嘆かれるに値するとみなされる生、という、AIDS禍を経て対テロ戦争のなかで20年前にバトラーが考えていたことを、もう一度追いかけて考えている。
今はまだ命ある人々に囲まれた(そしてその人々を大切に思っている)今はまだ命ある人から発せられる、私たちはもはや生きていない、あなた達はすでに私たちを殺していて、それを認めようとしていないだけだ、という糾弾。
ホラー苦手だからずっと積みウォッチリストだった「ドクタースリープ」をやっと観た。 「シャイニング」の原作と映画をうまくブレンドしてまとめた良作で私は好き。
ぜんぜん的外れだけど映画を観ながら昨日だったか見かけたOSO18の哀れな末路的な話を思い出していたのは、あの生気吸い団体がいろんな能力者集団なのに悪にありがちな富や権力志向が見えなくて移動型のコミューンみたいなのだったからかも。
ダニーによくしてくれた友人が亡くなったのは悲しかったけど、友人に引き金を引かせたあの女の子、どれだけ男たちを憎んでたことかと思ってあの子ツラかったね。
最後の最後にバスルームの女がでてきたところはちょっとイミワカランのですけど、ボイラー(ボイラー!だ!)でみなアレしたんじゃなかったの。原作読んでみようかなあ。
環境レイシズム(先住民の居留地や有色人種コミュニティが暮らす場所などに工場や採掘場が建てられるなど、少数派や有色人種ほど環境破壊によるダメージ被ること)という言葉が象徴するように、貧困層やマイノリティ、「発展途上国」といった弱い立場の人ほど気候変動を始めとした環境破壊で大きな被害を受けるという構造がある。
よく不誠実な人が「環境問題は金持ちの道楽」というけど、弱い立場の人ほど苦しんでいるのに金持ちの道楽だなんてへそで茶を沸くし、「環境問題より他の問題を優先しろ」に至っては環境問題はそもそも人権の問題だということに気付けていない。まあこういう人は大抵、人権問題より経済問題を優先すべきだと言ってたりするので無駄だろうけど。
日本政府なのに、岸田内閣なのに、まともだ。どうしたんだと思うが、とにかく良い。
「上川外務大臣は、閣議のあとの記者会見で、ガザ地区の一般市民に対する支援として、総額1000万ドル=日本円にしておよそ15億円規模の緊急人道支援を、国際機関を通じて実施すると明らかにしました。
そして「罪のない一般市民やパレスチナ難民に食料、水、医療、保健などの必要な支援が行き届くよう、人道状況改善のための外交努力を続けていく」と述べました」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231017/k10014227861000.html
NHK「イスラエル、そしてハマスに言いたいことは?」
NHK現地記者ムハンマド「できればその質問には答えたくない。感情が抑えきれず、公平でいられる自信がない。
ただ言えるのは、70年続くパレスチナ人への攻撃、虐殺に対して世界はずっと関心を払ってこなかった。パレスチナ人が犠牲になっても誰も関心を持たなかった。
それが、イスラエル人が犠牲になった瞬間、すべての人が関心を持った」
「イスラエルはハマスの軍事施設だけを攻撃していると主張しているが、私たちが病院やその周辺で目にしたのは、市民が犠牲になり、民間の建物が破壊されている光景だ。多くの子ども、女性、お年寄りが殺されている。
日本の人たち、国際社会はガザで何が起きているかを正確に知り、一刻も早く、ガザで起きている戦争を止めるための方策を見つけてほしい」
日本のNHK記者の優しい文体と現地記者の言葉のギャップが凄い。
お前はどう思うかを書けよ。
https://www3.nhk.or.jp/news/special/international_news_navi/articles/cor/2023/10/12/35079.html
ディーンお兄ちゃんびっくりするぐらい軽快なステップだな?!?
https://www.instagram.com/p/CyB79SLqRLU/