あとはモデル共有サービスに、ユーザー本人の声ではない声を学習させたボイスモデル、たとえば非公式のアニメキャラボイスモデルなどのアップロードを禁止する、という利用規約が盛り込まれるかどうかだな。
声のパブリシティー権は、モデルに学習させた声優名を付与して公開したり、そういうモデルを使って生成した音声を、声優が話した声データだと言って公開する場合には抵触する可能性があるだろう。しかし、声優ではなく、キャラの声と銘打った場合にどうなるかは現状なんとも言えない。どのみち、明らかに違法だ、とは言えないだろう。
違法でない以上、もしそれを禁じる利用規約がなかったら、ユーザーは普通にアニメキャラボイスモデルを公開すると思う。運営としては、そういうモデルを削除する根拠がなくなってしまうから、まあ利用規約は設けるとは思うんだが…。それとも、そういうモデルを共有しても良いという考えなのかな…。
今回アップロードされたのは、故人の声優のボイスモデルだそうだが、これからは(伏せ字)アニメキャラとかVTuberとかのボイスモデルがどんどん上がるだろうし、どうやって規約で弾くのか、あるいは弾かないつもりなのか、注視していくかな。
下手を打つと声優やアニメやVTuberの版権元から怒られが発生するから、そこは管理が死ぬほど大変だろうけどうまいことやってほしいですね。というか、ボイスモデル共有サービスは、時勢を考えればやめといた方がやっぱりいいと思うなぁ…。
開発者氏、こういうAI音声合成ソフトにどういうニーズがあってどういう使われ方をしているのか、誰よりも良く知っている筈だし、その問題点も嫌というほど理解している筈なのに、なんでボイスモデル共有サイトをやろう(協力しよう)と思ったのか不思議まであるんよ。