https://x.com/KenAkamatsu/status/1853771600828809490
JCBも含めて使用不可となると、決済代行会社というより、アクワイアラーの方針ぽいな。
アクワイアラーに、ある国際ブランドがNGを出している項目を取り扱う決済代行会社に関しては、すべての国際ブランド(JCB含めて)で決済NGとする、という方針あるいは内規があっても別におかしくない。
国際ブランドが明示的に、アクワイアラーにNG項目の指示を出している、という事実は無いことになっているが、アクワイアラーが国際ブランドに対して忖度している可能性は別に否定されんしね。
そもそもカード決済にNG項目があることが、必ずしも悪なのか、という話も議論があってしかるべき。実際、二次元ポルノが非合法な国もあるわけで、どこかの国で非合法なものを、カード決済で取り扱わない自由はあっていいと思う。
マンガ図書館Z閉鎖は、なんか、こう、モヤモヤしてるんだよな。
マンガ図書館Zって、もう正規には売りようがない絶版マンガを、海賊版としてではなく、作者の許諾を得て、電子化して広告を付けることで、無料で提供しつつ作者に還元しようという試みよね。
で、今回、決済が切られたのは、R-18書籍の閲覧可能となるプレミアム会員のサブスク料。サービス運営費はプレミアム会員料で賄われているので、ここが切られるとサービス存続が不可能になる、という話だ。
要は、広告収入だけでは運営できないということなので、非アダルトな絶版マンガには、作者に十分な利益を分配し、サービス運営費を賄えるほどの商品価値は無い、という意味だよねぇ。だったらぶっちゃけ、コンセプトはとうに破綻してると思うんだ。サブスク課金にしてしまったら、それはもう普通の電子書籍サイトと何も変わらんので。
今回、決済を切られた本当の理由は不明だけども、
>「一部の作品だけ削除して凌ぐのは避けたい」
という赤松氏のポストからも、一部の作品、具体的にはR-18作品を削除して存続という選択肢は、決済代行会社から提示されていたものと推測される。
でも、R-18作品を削除して存続というのは、サービスの理念から考えれば全然アリだと思うんだ。マンガ図書館ZにあるR-18作品って、絶版マンガじゃないのが多分ほとんどだろうから。(ちょっとR-18ランキング見た限りだと、他の電子書籍ストアでもあるやつばっかりだった。これが卸事業ということなんだろう)
R-18作品を削除して存続できないのは、表現の自由を守るためというより、そうしてしまうと、実質的に唯一の商品であるR-18作品がなくなり、皆プレミアム会員から脱退し、サービス運営費が稼げないからだと考えられる。
ここまで考えてようやく分かったが、収益構造が歪だったのが主因に見えるのに、カード会社による表現規制問題にすり替えられた感が強いから、モヤモヤするんだな。