あとこのポストについた反応を見てると、件のbotを「無断転載漫画に存在しない台詞を付けたものだ」と誤解してる人が一定いて、おおぅ…となった。まあ敢えて何も言うまい。
無断転載バズで稼ぐやつを、自分で描いて合法的にやるとこうなる、みたいな例で、その点でも面白いよねこれ。
純粋にXに投稿するメディアだけでマネタイズを試みる例ってあんまり見たことがない。それは、Xに投稿するメディアには色々制限があるから。画像なら1ポスト4枚とか、動画なら2分20秒までとか。それに単価も安いから、Xだけで公開というのは普通はしない(無断転載除く)。大抵はYouTubeなりWeb漫画サイトなりに本体を置き、Xはそこへの導線として使う。
でも存在しない漫画の1コマなら、Xで公開するのが一番適している。なんせインプレ稼ぎ目的で漫画の1コマを無断転載しバズを狙うフォーマットと全く一緒だからな。
この試みはSNSでのマネタイズの観点からも興味深いな。
ミーム化する漫画の1コマって、台詞がキャッチーだったり絵面がシュールだったりはするけど、上手い絵、気合いが入った絵、大ゴマは稀だ、というのもポイントだよなぁ。
この作者氏、ミーム漫画コマあるあるのパターン抽出能力は最強だけど、たぶん絵がすごいうまいというタイプの人じゃなくて、画風エミュレート能力に長けた人だよね。
画風エミュレート能力って二次創作とかイタコ系漫画くらいにしか活用できなかったのを、「どこかにありそうだけど存在しない漫画の1コマ」を描くのに応用するのは冴えてる。