南祝…にそうとう思うところがあったんだなあ(なくなってよかった)
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表象と読解のはざまの下書き③
アルテレーゴの掟に関する「マフィア」表象へのメモ
・まほやくの物語内部で「マフィア」表象が独自の意味を有していることは、「アルテレーゴの掟というパラレル時空のイベントにおいて描かれたマフィア表象の是非」に考慮されないものである(前提)
・同時に、マフィア表象を作品内でどう紐づけてきたのかは上記とは別に言及できる。
8(独自の文脈)マフィア≒北の魔法使い
・「ならず者」パラレルは「北の魔法使い」パロディ
・「暴力」「悪」といえば「北の魔法使い」の背景
・だから(マフィアの表象としては非難されてしかるべきだろう)「ゆるふわ=馴れ合い」表現をも包括する(してしまった)
・良いか悪いかでいえば悪い。よくはない。
・②のとおり不特定多数の目に触れることへの意識も(それが十分であるかはともかく)あった
・したがって無批判にマフィアをゆるふわに描いたは明確にノーといえる(何も考えずにゆるふわに描いてないから余計よろしくなかったともいえるが)
表象と読解のはざまの下書き②
アルテレーゴの掟の「ならず者」描写に関するメモ
5「マフィア」と明記しない公式アカウント
・“ファミリー”という文句を使った診断を作る一方で……
・逃げの姿勢ではなく不特定多数の人目に触れることを(恐らく)想定している(だろう)
・画像キャラ紹介にもマフィアと明記されるが、画像ゆえに検索欄では出てこない
6 「実態」にそぐわないマフィア像への批判
・妥当性しかない(前提)
・グロくてヤバくてえげつなくしてほしかったという話ではなく「暴力」と「ならず者」の街と言った以上は、何が「暴力」であるのかの訴求は必要だったといえる
7上記の批判を踏まえつつまほやくにおける「マフィア」
cf.北の魔法使いブラッドリーへの「マフィアみたい」という賢者の感想
・ブラッドリー=マフィアのボスかつ、(一般的な)北の魔法使い=マフィア的であること
・双子やブラッドリーのような「縄張りを有して人間の面倒を見る(搾取する)」北の魔法使いがスタンダード
・オーエンとミスラは例外だが「ならず者」ではある
cf.お菓子と可笑しな御伽噺
●マフィアという表象は作品内で独自の「文脈」を有している
VDブラッドリーカドスト
ムルから「男女問わず虜にしてきた男」と評価されながら、北の国で求愛の証とされる白い花を晶の髪に挿して「白い花を誰かにあげたのか、 もらったのか」の真意を答えなかったブラッドリーって、
彼もまた男も女も関係ない魔法使いのひとりとして描くのにこれほどの方法なかったよなと思う。
(これは彼が美女と財宝を並列にする男であることを拭い去る意味とかにはならない。「身内」に優しくて情に厚いこと自体、表徴の一つであるとすら言えてしまうので)
「誰かに惚れられたことも、惚れたことも俺だけのお宝だ」
と詮索を退けて、開示を避けているのも好きだけど。晶がどちらでも選択可能で、どちらにでも花を手向ける人だと読めるからこそ、「誰か」の対象が広がりを持った展開になっている。
また、今回は求愛するオス・メスの動物の行動が描かれる中で(オリヴィアにしたように)「口説いて見せてよ」という要請がムルからなされた時に、
「俺が口説きてえと思うような魔法使いになって出直して来い」
と返しているから、全編通してそういう息遣いのあるカドストだったな…と。
ま……くの物語性の話
・特別だけど恋愛ではない
・特別だから恋愛なんかではない
・こんなに特別なら恋愛でないわけがない
・主に称号等にみられる魔法使い同士の絆は男男カプ厨向けに媚びてるから嫌
・まほ晶の絡みは夢女子向け(男女カプ)だから不要だ
といった意見が比較的(かなり)たやすく散見されるなかで描かれるおはなしだと思うと、だいたいの描写に納得がいく。というか。
(もちろんすべては個々人から発せられる自由な感想で「この物語はこんなふうに受容すべき」とか打ち出すような話では決してないが)
恋愛関係ではないただの信頼関係だなんて、ここには恋愛ではないけど特別な関係があるのに…みたいに言われているのを見た日には目が眩む。
重たければ重たいほど良い、といった風なね。たしかに他者に傾ける気持ちがでかい方が物語は面白いかもしれないですけど。
それだけではないよね、こういう角度でも見られて……と、断絶させるのではなく橋渡しとなるかのような語りが物語の作劇のなかに存在するときほど、私は上記の感想群を思ってしまう。すべきことでも何でもないから、まあこんなこと書く必要もないけども。私が(勝手に)もどかしかったり歯がゆいのってそういうところだな…と思う。
Twitter:@mtk_qi
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