大阪市民でもないのに、故あって久しぶりに大阪市の区役所に行ったら、窓口の職員がすごく乱暴な言葉づかいで、大きな声で吐き捨てたり怒鳴りつけたりするような対応をしているのが聞こえてきた。
びっくりしてそちらの方を向いたら、南アジア系の人に見えるカタコトの日本語を話す来庁者がいて、職員がものすごく横柄な対応をしていた。先ほどのことで、2023年7月25日の午前中、大阪市淀川区役所4階の窓口、年金の話をしていた。
ほんとひどいところだよ。なんか胸が痛くなってきて、とても気分が悪くなった。あんまり続くようだったら「いい加減にしろ」と言ってやろうと思ったけど、そのあと窓口対応の職員はパソコンに向かって作業を始めて静かになったので、ついに注意することはなかったけど、ほんとひどかった。あんなの見ているこっちがトラウマになるレベル。
ジャニー喜多川や事務所をめぐる一連の騒動について山下達郎が自身のラジオで最低な釈明を行っているのと同時期に、達郎の敬愛するバンド、ビーチボーイズの生存メンバーであるマイク・ラブがトランスヘイトジョークをかましてる動画が拡散していた。
内容は、「サーファー・ガール」という曲を演奏する際、サーファー・“ガール”は「特定のジェンダー」について歌ったものだからバドワイザーやFBIがやってこないか不安だよ、と言って紹介したというもの。
意味不明だろうから説明すると、バドワイザーはinstagramでトランス女性俳優/ティックトッカーのスポンサーになっていたことから一部の保守派からボイコットを受けていた。
それを揶揄して「サーファー・ガール」なんていう「特定のジェンダー」を歌ったものは配慮が足りないから怒られちゃうよとからかっている、という保守派やトランスヘイター向けのジョーク(会場大ウケ)。
https://consequence.net/2023/07/mike-love-surfer-girl-gender-specific/
ツイッターがLGBTQに関するヘイトとミソジニーを増幅して示すような場になって久しかったが、流石に昨日から今日にかけては酷すぎる。
ごく普通の、家族を大事にする常識的な市民とでもいえそうな人々が、少数派として生きた個人の人生にあれこれ難癖をつけた挙句、死してもなお無駄な詮索をして死者を鞭打っている。
その昔、ユダヤ人をガス室に送ったのは一般国民だということが直感的にわかるレベル。
人が苦しんで死ぬことすら自分勝手だといい、子供の親だというだけで一方的に生き方や義務感を押し付ける。
異物とみなした人の命は彼ら彼女らにとって恐ろしく軽いのだ。
「インターネットを閉じよう」「いまはSNS見るのやめた方がいい」
それはその通り 対応として間違いではないのだが
本来的には途方もない理不尽なので、賢いやり方みたいなもしくは親切みたいな体でアドバイス風に言われたり、そうするのが当たり前の対応みたいに発信されるのを見てしまうと、やり切れなさがある
リアルでは片時も息をつげず見せられない自分があり、
言えない言葉があり、
話せる相手がおらず、
だからこそインターネットで、やっとどうにかSNSだったわけでしょ
別に全員とは言わないけどそういう人たちはいるし特に制限の圧倒的に多い若い人たち学生立ち子どもたちにとってはますますでしょ
リアルに場所を見つけずらくて、インターネットからも逃げなきゃいけなくて、じゃあどこに行ったらいいんだよっていう
どこにも居場所無くなっちゃうじゃん
それでも一度引っ込まないと危険な状態なんだから引っ込むしかないわけだけど
引っ込むには引っ込むで そういうのっぴきならない寄る辺のなさや切実さがあることは、言いたくはあるよ
インターネット閉じるしかない、sns見ないでいるしかない、そうするしかできない理不尽への怒りはあるんだよ
香港警察が海外亡命活動家の両親と兄を連行、事情聴取 - CNN国際ニュース
https://www.cnn.co.jp/world/35206428.html?ref=rss
@MakoSaiki タオルケットだから大きいとはいえ、今まで一番貴族と思ってたフェイラーのバスタオル35000円より高くて:parrot_kaonashi:
@MakoSaiki うわあ!貴族
今の学生は質の高いメディアリテラシーを学ぶ機会が少ないまま今の両極端な情報の波に巻き込まれて、(自覚のないまま)混乱している様子がひしひしと伝わってくることが増えた。バックラッシュのおかげでより可視化しているだけかも知れないけれど。
学生が差別反対と言いながら、ポリコレ批判と称した差別言説の再生産を授業のプレゼンでやったのを見た時は、自分は一体今まで何を伝えられたのだろうと暗澹たる思いに駆られた。そのグループにネット情報だけに頼った差別言説の再生産であること伝えると、心の底からびっくりした顔をして、必死にそんなつもりはなかったと謝罪する。その学生たちを責めても解決にならないので、teachable moments と思い、何が問題かだったかをまた一から説明する。教員の仕事だとはいえ、自分自身がヘイトスピーチに晒されながら冷静に「先生」の態度と言葉を保って丁寧に話し続けるのは本当に削られる。
イラスト&エッセイときどきマンガ 旅人