「虎に翼」第8週
寅子が自分の思いこみにより、依頼人の嘘を見抜けなかった。
それは失敗として反省し、次から気をつければいい。
寅子はこれまでも自らの特権に気付けなかったこと、失敗したことが幾度もあり、そのたびに反省してやってきたし、そういうところは好感が持てた。
だから、失敗で落ち込むことはあっても、二人でおいしいものを食べてまた頑張ろうと、優三が励ます流れだったら理解できた。
ところが、弁護士として今後どうするかじゃなくて、
優三に恋に落ちて、妊娠する流れにすぐ入ってしまったのが、すごくモヤモヤする。
そのあと子育てと仕事の両立というフェーズに入ってしまって、このあたりのことがうやむやなまま、寅子が弁護士を辞めてしまって、モヤモヤが溜まっていく…
「虎に翼」と戦争
「虎に翼」は女性差別を大きく取り扱ってるけど、
経済格差、男性の生きづらさ、朝鮮半島出身者への差別、公権力による市民の弾圧など、様々な社会の不均衡に触れてるのがいいなと思った。
だから寅子のスピーチの「困ってる方を救い続けます。男女関係なく!」が心に響いた。
それに比べて、戦争という理不尽な人権侵害の最たるものについては、扱う手つきがかなり手ぬるい印象を受ける。
戦況の悪化と、寅子が精神的に追いこまれて、社会に対して疑問や怒りを抱く気力がなくなっていく時期が重なっているから、寅子が「はて?」と思わなくても、
作品として批判の意図を持って描くことはできるじゃん。
徴兵されてからの直道や轟・優三らが実際どんなことしてたかとか、直言の工場で作ったものが戦争でどう使われたかとか、暴力による支配とか、そういうシーン差し込めなかったのかな。
同性カップル 住民票に「夫」や「妻」の表記可能に 鹿沼市が栃木県内初 7月から
https://nordot.app/1168476699082556098?c=643662570251043937
“多様な家族のあり方を取り巻く社会情勢が変わってきたことや理解が深まってきたため、市は住民票上の続き柄を事実婚関係であることを示す表記も可能とすることを決めました”
毎日新聞(https://mainichi.jp/articles/20240527/k00/00m/040/331000c )によると、
ニュースになった長崎県大村市より前に、鳥取県倉吉市で2023年10月から同様の運用をしていたみたい。
こうした運用が全国で広がれば、総務省もケチつけづらいのでは?
もちろん、国がさっさと、異性同士じゃなくても結婚できるよう法制化しろって話ではあるが
ミャンマーでクーデターが起きた当初、「日本は独自のパイプがある」と喧伝してたのに、
結局、軍と仲良くして、虐殺を止めるどころ加担or矮小化してんじゃん
https://www.tokyo-np.co.jp/article/329791
日本もパレスチナを国家として承認してと、首相官邸の意見フォームに送った
https://nordot.app/1168148490711220913
住民票の続柄に「夫」と記載 男性カップル、長崎県大村市
https://nordot.app/1167769994284778228
“長崎県大村市が、男性カップル世帯の住民票で、世帯主と同居するパートナーの続柄欄に事実婚関係であることを示す「夫(未届)」と記載したことが27日、市や当事者への取材で分かった。日本で同性婚は認められておらず異例の措置。住民票業務を所管する総務省は「事実関係を確認していないが、容認できるかどうか省内で検討が必要だ」としている。
市によると、カップルの申請を2日付で受理。担当者は「当事者に寄り添うサービスの一環として、市の裁量で判断した」と説明した。市は23年にパートナーシップ宣誓制度を導入している”
真っ当な、いい取り組みだ…と思ったが、総務省の反応が不安
総務省は国勢調査で同性カップルを「配偶者」としてカウントしないしな…
国が動かないから、自治体が独自でできることをやっているのに、その足を引っ張られたらたまらん
虎に翼39話
よねさんはいつから法律相談にのっていたんだろうか
法律事務所に行くにはハードルが高い人たちの受け皿があることは、相談に来る人たちからすると大きな救いだろう。
よねさんだからこそできること
なにより、よねさんがよねさんのまま、求められる女性像に自分を押し込めることなく、結婚制度も使わずに、法律に関する知識を活かす場を、(おそらく)自ら作り上げたのがすごい。
でもよねさんは、寅子が追い詰められていく姿をそばで見ていて、自分に弁護士資格がないことを歯がゆく思っているし、
何度も試験に落ちて悔しい思いをしているわけで。
久保田先輩や寅子とよねは、とても対照的なんだけど、みんな男性中心社会による被害者であり。
寅子とよねがこんな形で別れることになってつらい…
二人がまた法律の世界で再会できるの待ってる
「すばる」6月号に掲載されている、水上文さんのエッセイとてもよかった
https://subaru.shueisha.co.jp/
https://www.nhk.or.jp/tottori/lreport/article/002/40/
久保田先輩のモデルであろう中田正子さんについて、
「昭和23年に鳥取県弁護士会に登録して以来、50年以上、県内で唯一の女性弁護士として活躍してきました」
という記述が一番びっくりした
子育てもしながら、県内で女性の弁護士が1人しかいない状況が50年以上続くって、いったいどれだけの困難があったか…
漫画が好き shipper
社会で生活している限り、政治と無関係ではいられない
反差別・反家父長制
トランスジェンダー差別するな🏳️⚧️