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「虎に翼」と戦争 

「虎に翼」は女性差別を大きく取り扱ってるけど、
経済格差、男性の生きづらさ、朝鮮半島出身者への差別、公権力による市民の弾圧など、様々な社会の不均衡に触れてるのがいいなと思った。
だから寅子のスピーチの「困ってる方を救い続けます。男女関係なく!」が心に響いた。

それに比べて、戦争という理不尽な人権侵害の最たるものについては、扱う手つきがかなり手ぬるい印象を受ける。

戦況の悪化と、寅子が精神的に追いこまれて、社会に対して疑問や怒りを抱く気力がなくなっていく時期が重なっているから、寅子が「はて?」と思わなくても、
作品として批判の意図を持って描くことはできるじゃん。

徴兵されてからの直道や轟・優三らが実際どんなことしてたかとか、直言の工場で作ったものが戦争でどう使われたかとか、暴力による支配とか、そういうシーン差し込めなかったのかな。

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