国書刊行会から近刊予定の【オーストリア綺想小説コレクション】全三巻の内容紹介ページ読んだけどどれも面白そうで楽しみ!!!
昨日から今日にかけて読んだ吸血鬼の物語と今日読んだ物語、どっちもすごく、面白い。
前者の方は、抄訳だから長編の中のいくつかを繋いだものなんだけど、視点の切り替えがあるから、襲われてる側の恐怖感よりも襲ってる吸血鬼の方に入り込むし最後がまさにそれでオチというか、最終章的な所ではわりと好きな展開だった。抄訳をつくった人のセンスもあるんだろうけど。
後者は作者紹介で既に「なに、その面白そうなシリーズ」って感じで、他の作品めちゃくちゃ読みたくなった。
今の所、「語られている」って感じがとても強くて、すごい珍しい感じで物語を読んでる。子供の頃、親に絵本を読んで貰ったけど、あぁいう読み聞かされてる感じに近い感覚があって、おかしいんだけど、「それで?それで?」ってついつい促して、読み進めてしまってる。これ、文章構成の関係なのか、ことばの選び方なのか、なんだか不思議な感じ。とても古い物語なのに、とても軽やかに(内容は軽やかじゃないけど)、なんか、「最近さぁ、こういうことあって~」みたいな、世間話みたいな感覚で読めるのがすごい。
今読んでる吸血鬼の物語。文章がなんとなく、私が思う小説っぽくなくて、どことなくお芝居をみてる感覚に近いんだけど、とにかく、先が気になる!!という構成はすごいなぁと思うし、表現がとても面白い。ユーモアあるけど、でも、笑えないよね、それってなる事がしばしばある。
メアリー・シェリーの【フランケンシュタイン】とほぼ同時期に出版されたものらしいけど、これ読んでると、メアリーの文章すごいなとなる。語り手が読み手に話しかけてるように書いていると言う点も似通ってるけど、メアリーの文章はそれでも小説らしい感じがあって、舞台っぽさがない。語り手である話し手と同じ空間にいる感覚をメアリーの文章では感じて、それ故にフランケンシュタインの経歴を一緒に振り返り、例の存在を強く感じる。今読んでるのは、飽くまでもお芝居で、舞台と客席、スクリーン越しみたいな感覚があって、なんとなく、よそよそしい感じ。でも、気になる!ってのは感じるからやっぱりすごいんだけど。
すごい、タイムリー。
今ちょうど吸血鬼の物語を集めたアンソロジー読んでて、ドラキュラが出る前のものばかりなんだけど、すごいタイミング。こわいけど、気になる。
QT: https://m.eula.dev/@eulanov/113350531850428417 [参照]
「吸血鬼ドラキュラ」の作者ブラム・ストーカーの長く失われていた短編小説が発見され公開へ - GIGAZINE https://gigazine.net/news/20241022-bram-stoker-lost-story/
> 1897年に出版され、その後の吸血鬼の設定を確立したホラー小説「吸血鬼ドラキュラ」の作者であるブラム・ストーカーが1890年に執筆し、その後100年以上にわたり行方不明となっていた短編小説が、アイルランドのアマチュア歴史家によって発見されました。
> 今回発見された「ギベット・ヒル」は、「サリー州のギベットヒルを舞台に、3人の犯罪者に殺された船乗りが通り過ぎる旅人への警告として絞首台に吊るされた」ことから始まる怪談で、クリアリー氏の要請を受けて調査を行った伝記作家のポール・マレー氏によると、この物語は新聞への掲載以降1世紀以上にわたって出版された形跡がなかったとのこと。
おぉぉぉ…
これを言いつつ、今日は大きめの本を持っていく。借りた本を今週中に半分は読み切ってしまいたいんだもの。じゃないと週末借りる残りの予約本が読み切れない…!!
QT: https://fedibird.com/@mochimokamo/113317005696498980 [参照]