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万年筆の洗浄周りの話。

ざっくり染料・古典・顔料の3種のうち、染料インクだけなら単に水で洗えば良いと思うのだけど、それ以外も使う場合だと INOUE Tomohiro 氏のこの記事がよくまとまっていて参考になる。
note.com/photochemie/n/n0a0c7f
記事自体はいわゆる古典インクの話だけど、「古典インクが付着したペンの洗浄方法」のフローチャートが過不足なくまとまっていて大変助かる。

(あの図どこで見たんだっけな、と今自分でも探し回ったので一応ここにメモっておく。)

古典インクは自分では使ったこと無いけど、顔料系はセーラーの青墨をよく使っていて、洗浄液の代用として水の激落ちくんにお世話になってる。
空カートリッジにシリンジを接続して水道水でじゃぶじゃぶしたり一昼夜漬け置きして、溶け出すインクの色が肉眼で見えなくなった後に激落ちくんでしゃばしゃばしたらあっという間に洗浄液が青くなったので、毎回ではなくてもたまには激落ちくん使おうなー、という運用にしている。

顔料系インクの洗浄については、がりぃ氏のこの記事がとても参考になった。
pgary.hatenablog.com/entry/201
実験して結果を公開してくれるのとてもとても有り難い。

もちろん激落ちくんを使うのは顔料系インクに対してのみで、染料系インクには水道水しか使わない。

あとはどのインクを使った場合でも、ペン自体が高価ではない場合に限り、たまに超音波洗浄を軽く控えめにかけたりはする。この時は水道水で。
超音波洗浄、つけ置き時間をすっ飛ばしてすぐきれいになるので早くて楽。

補足。空カートリッジにシリンジを接続したものは洗浄スポイトの代用品。この話で洗浄しているのは万年筆の首軸。

万年筆用のクリーニングキットが国内の各メーカーから公式に定番品として発売されたのは割と最近(10年以内くらい)の話なので、その前は各自いろいろ工夫して洗浄しておったんじゃ

公式のお墨付きを安心して使えるのは良い。あまり悩まず気軽にサクッと手を出せる。
ペン本体も安価なモデルがいろいろ発売されて、各社頑張って沼の入り口を拡げてるんだなぁと思っている。

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