「お母さん」と言う呼びかけについては、まだ私がせいぜい30代くらいの頃、別に子どもを連れているわけでもないのに「お母さん、お母さん」と呼びかけてくる人(大抵は警官)に時たま会うことがあって、あれは本当に不愉快だったよな。

心の中で「私はあなたのお母さんではありません」と言っていた。

年配の警官にその手の人って多いですよね。免許の書き換えとかの時にいるタイプの人。

鶴瓶の番組で、年配女性に誰彼構わず「お母さん」と呼びかけるのも、毎回、「お前なぁ」と思う。


その問題については少し考えたり調べたことがあるのですが、どうも、どちらかと言うと、関西で、その傾向が強いようです。だから鶴瓶の番組でも。

また、私は自分の子供を連れているときでさえ、「お母さんは~」と話しかけられて、その主語がだれのことを指しているのかわからなくて戸惑ったことがあります。

主語が誰なのか分からない…まさにそんな感じですよね。「お母さんって呼ぶな、キモいな。あたしゃアンタを産んだ覚えはない!」っていう感じ。笑

関西の方が多いというのも、分かるような気がする。


関西弁について調べている関西出身の先生がいて、関西の人の方が、「お母さん」と呼ばれることにも抵抗がないようです。

若い娘なら「お嬢さん」、少し年配なら「奥さん」という呼びかけもありますけど、欧米語と同じで、女性を未婚既婚で分けることになります。男性については、何でしょう?


かなり高齢の女性に対しても、「おばあさん」と呼びかけるのは憚られるので、「お母さん」と呼びかけているように思います。

「おばあさん」もだれかの「お母さん」である確率が高いでしょうし。特に鶴瓶の番組は、『家族に乾杯』ですからね。「家族」であるからには、その成員は、ある年齢以上の女性なら「母」、男性なら「父」であることを期待されるので、女は「お母さん」、男は「お父さん」に収まるわけです。

一定年齢以上の、成人した市井の何でもない普通の生活者に対して「お父さん」「お母さん」と呼びかけるのは、ある種の褒め言葉というか、相手へのリスペクトを込めた称号みたいなニュアンスがあるのかもしれないですね。

特別な役職についているわけでも、大先生でもなくても、きっと誰でも皆んな「お父さん」や「お母さん」として頑張ってますよね?みたいな…。


なるほど、そういう好意的な解釈もあり得ますね。
ただ、何らかの理由で「父」にも「母」にもなれなかった/ならなかった人もいるわけですが、昔はそういう人はあるまじき人だったんでしょうね。子孫を残さないのは親不孝だったわけですから。

例えば鶴瓶がその言葉を使うとき(または私に呼びかけた警官も)、そこには悪意はなくて、むしろ親しみとリスペクトのこもった言葉なんだろうとは思うんですよね。ただ、現代的な視点で見ると、あまりにもデリカシーに欠けている訳だけど。笑

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もちろん、そうです。彼らとしては親しみが込められています。ただ、受け取る側が「馴れ馴れしい」と感じることもありますよね。その辺の距離感は人によって違うので難しいですが、あのテレビ番組自体が、そういう親しみと馴れ馴れしさで作られているので、それを受け入れられる人しか楽しめないと思っています。

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