だから日本の右翼は米国のポチでありつづけることと、戦前の民主主義とは相容れない「拡張家父長制度」みたいな「古の栄光を取り戻したニポン」みたいなものを両立しないといけないのだが、民主主義の建前を大っぴらに外すことは、あの中共でもやってない。
日本と中共政府のやり口の類似を皮肉られる事があるけれど、日本も中共も、理想のモデルとして「選挙その他の民主主義的制度は全て形の上では存在するが、現実的には一党独裁」という制度設計を目指すんじゃないかと思っている。
すでにそういう国はあって、シンガポールと呼ばれている。
アントニオ・サラザールやフランシスコ・フランコみたいな独裁者の政治手法なども研究されていくのではないか。
そうなってくると、中国に対する軍事的な脅迫手段を持ちたい場合、より卑屈な米国のポチとなる他はなく、それだからこそ「米国の戦争にも自衛隊が参加し、自衛官の死で信用を贖う(というか貸しを作る)」動きを隠さなくなってきたんだろうと思う。
冷戦期には明白に日本の敵国であったソ連に対して、主体的に戦うのは米国だから、日本がソ連に攻められたときに米国が日和見をする可能性は低かったけれども、今の日中関係が戦争にまでなった時に、米国はもちろん見方はしてくれるだろうが、参戦まではしてくれないだろうって予測は、ウクライナでの戦争を見れば普通はそれを考えるだろう。
プーチンの目論見通りに電撃戦が成功していたら、米国もEUもロシアによる侵略を(クリミアの時の様に)長期的には渋々でも許容しただろう。
ウクライナ戦争は核保有国に対する宣戦布告は、それがどんなに露骨な侵略行為に対抗するものであっても、米国やEUにとってさえ大きな決心が必要なものであることが明らかになった。
暴支膺懲という言葉を見かけて「今に日本も戦前と同じ体制に戻り、中共に戦争を仕掛けて占領・植民地化しようとするだろう」みたいな話をした気な印象だったが、同じ口が「日本はアメリカのポチ」って話もしていて、一体どういうイメージで将来のヘル日本を思い描いてるんだろうって。
自民党を支持するマジョリティたる右翼が、戦前の家父長制度を法で裏付けすることで、搾取側の立場に立つ人間が末永く安定して搾取構造を守ることが出来る国家を目指している、って所には異議はないけれど、「あの戦争」に敗北した日本は米国の覇権を認めて、その「ポチとなる」事も選んでいる。
右翼(一部民族系を除く)は最強の権威者、権力者として米国を認めているので、その時点で戦前とは大きく異なった国のあり方を選んでいるだろう。
また、右翼が敵と見做している中国は、戦前とは全く異なり軍事的にも経済的にも超大国となっていて、右翼でも最も頭が悪い者でなければ「戦争に訴えて従える」事など考えられなくなってきている。
Pawooが怪しくなってきたので、避難所的にこちらにアカウントを取らせてもらいました。
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