昭和36年に発行された『牧野新日本植物図鑑』の図版から2556種を選んで図に彩色したもの。専門家が多くの誤記を発見して騒動となる。
ないはずのトゲがあったり、「意味不明の果実」が加筆されていたり、花弁や心皮の色が違っていたり、二〜三十箇所の間違いがあるとの指摘。
原図に彩色したのは「十人の画家」で、「植物を多少でも知った人がやった仕事とは思えない」との評。
改訂版を出す際には遺族の同意を得るという約束も反故にされて、牧野図鑑の信頼性を損ねるような図鑑を出したと、遺族は発行差止め仮処分申請を東京地裁に提出。
版元の社長は、「営業サイドからの要求もあって、急いで作ったことは事実だ。」等々。
82年7月の朝日新聞の記事みたい。。裏面のTV欄にはワールドカップのアルゼンチン対ブラジルの中継や、映画ブレードランナーの広告が(笑)