借りてきた本〜
『手芸が語るロココ』、ヨーロッパとヨーロッパが植民地にした国でのレースの歴史的背景についてまとまった本として日本語で読めるものとしてはベストっぽい
あとは『レース 歴史とデザイン』という大型本が基本文献っぽいのだが、図書館に所蔵しておらず古書価格は一万円〜である
この本、新しい類書より文字が多いので単純に「歴史的背景とか知れるかな♪」と思いワクワク読み始めたが、「マリーアントワネットがポンパドゥール夫人が作らせたレースを売ったせいで(それをアメリカ人がイギリス王妃に高く売り、それを資金源に)アメリカが独立した」という陰謀論がバキバキに載っており、その他レース解説も「ここに刺繍されてる『カルロに捧げる』は『チャールズを毒殺せよ』という意味だ」とバキバキに書いてあり技法の解説が頭に入って来ない(な、ナンダッテ〜)
アブドゥルラザク・グルナ『楽園』、インド洋世界の絢爛豊満な文化を織り込んだ文学なんだが、最終盤に至ってようやく「これ」が下敷きなんだと気づいたよ、主人公の名前からして「そう」なんだけど……英語で書かれたインド洋イスラーム文学……(東洋文庫『ユースフとズライハ』解説)
南アジア、ペルシア、アラビア、そしてスワヒリの岸辺と東アフリカ内陸のきらめく詩の精華……
5/19に新刊『蜜蜂よ、夜々を遊行せよ』(18世紀インド幻想文学)出ます。