ソロバラなんですけど、バラムはこの先どんなに心を尽くしてソロモンを愛したとしても、ソロモンが死んだ時、他の人に「あいつは幸せだったと思うか?」って聞いてしまうと思う バラムはそれを断言できない ヴィータのろうそくの火のように短い人生を、バラムは理解できない
すみません8章2節読む前に1回ガチでフォルネウスが死ぬパターンを想定して話させて欲しいんですけど。今の予測なんですけど。
もし本当に殺さなければいけない時が来たとしても、ソロモンの脳裏にはフォルネウスがソロモンのことを親友って呼んでくれた日々のことがよぎるわけだし、フォルネウスが悪いっていくらわかってても、その記憶は刃を鈍らせるんだよな。個人的な親愛を破却して集団のために/世界のためにフォルネウスを殺すことは、また1段少年を王様にしてしまうのだろう。
フォルネウスだってそんなソロモンの感傷は分かっていて だけど、やっぱり理解はできないんだろう。フォルネウスはソロモンのことを親友って呼んだけど、二人は全然一緒ではなかった。もしソロモンに殺される時が来たとしても、フォルネウスはきっとソロモンのことを憎んだり恨んだりしないだろう。だってフォルネウスにとって、それはこれまでの人生で無数にあった「世界に拒絶される」体験のほんの一つでしかない。フォルネウスにとってソロモンは、殺されるその最後の瞬間まで、特別な男ではない。あるいは「親友」と呼んでいるあいだ、フォルネウスは、特別であるかもしれないという期待をソロモンに淡く抱いていたのかもしれないが。
メギド72 8章1節などの感想 | Privatter+ https://privatter.me/page/671e693b27cee
友達がソロモンとフォルネウスの関係が好きだということで、フォルネウスのことをキャラストくらいでしか知らないながらも、わたしも興味を持っている
全然まだ関係がわかんないけど今のところ、松野志保『われらの狩りの掟』の「月夜にはほのかに光る枯山水遂げざる謀反こそうるわしく」という短歌が、なんとなくメギドの中でいうとフォルネウスなのかなと感じた。なぜなら私が今想像しているソロモンとフォルネウスの関係では、フォルネウスにとってソロモンって、彼一人ならどうとでもできるけど今のアジトのメンツがいる以上滅ぼせなさそうな、檻の向こうのうまそうな餌なのかなと予想しているから。いつか手に入れたい、だけどその日はまだ来ない、麗しき謀反の予感。踏み荒らされる前の静謐な枯山水。と同時に、自分を忌まわしいヴィータの姿からメギドの姿に戻してくれる都合のいい奉仕者でもある。壊したいような、壊すには惜しいような、食べるのが惜しい飴細工のような。
とてもはやくひとりで走る