《エドモンダンテスが苦労して牢獄の壁掘り抜いたら、外ではなくお隣のお部屋へ出てしまった。でもやらないよりはマシだったと考えるようなものです。可能性あれば賭けてみて、こけたならそれまで…》
https://twitter.com/Doranekodo/status/1782485279850504270
う〜む、とりあえず無難を選ぶのも人間というものだが…、つまりは賭けか。
その漫画を見たのは学齢前。ひらがなは読めたが、漢字はまだ読めなかったはず。
それが『モンテ・クリスト伯』と気づいたのは、中学時代、学校の図書館から借りた要約本を読んで。小学校時代の6年をはさんで、そんなにも長く記憶に残っていたのは何故か。作者の挫折に自分の感性が反応したからだろう。
今にして思えば、あれは予言的体験だったか。
何ごともやり遂げられず、挫折、放棄、諦めといった形で終わる。おまえの人生はその繰り返しだよ、といったような。
幼時にして備わっていた挫折体質。そんな体質が、あることで訪れたある理髪店の二階のひと間でひとり過ごす間に、低い棚からみつけて読んだ漫画に感応したのだろう。