ミスド待機列20人くらいか。オールドファッションシナモンがある店をやっと見つけた。トレイには残り1つ。いつ買われるかハラハラするという最上級のサスペンスを味わっております。

すぐ上に陳列されてるポンデエンゼルに視線が向けられるたびに「おいっ!おいっ!」てなるの我ながら面白い笑笑

「店内で」とは年配のソロのご婦人。
彼女たちは長年ミスドでの午後のコーヒーを楽しみにしてる層だ。きっと糖分を嫌ってブラックにするだろう。そんな彼女らが、しかもブラックコーヒーのお共に選ぶのはクラッシックなオールドファッション系にちがいない。いちばん警戒を要する相手だ。
耳を傾ける。「オールド…」
ノオオオオオオ。思わず視線を向けてしまった。「ファッションで」
胸をなでおろす。音が出るほど息を吐いた。よかった彼女がトラディショナルなスタイルを好む人で。

おっと、隣ではテイクアウトの人が。彼女はミスドxゴディバコラボ狙いのようだ。安心して注意を外した。ところが…。
「まだ箱に余裕ありますよね?」
出た!空いた隙間にランダムに選び詰めるスタイル。誰か食べるかもしれないし、と言いながら意中でもないやつを選ぶのだ。オフィスから代表して買いに来るこの手のは、2番目に警戒が必要なタイプだ。

いやいやいやいや違う違う。
こんなことを続けていては僕の身が持たない。僕は一切の情報を遮断した。
自分の番が来た時、オールドファッションシナモンがあるかないか。ただそれだけじゃないか。僕は目を閉じた(は嘘だけど)。

「お次のお客様どうぞー!」

一歩前へ進み陳列棚のあの場所へと目を向ける。

あったー!!わーいわーい!

ぬおおお!シンクロニシティ!!
嬉しいっす!よりいっそう美味しく頂けるん🎵

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