今年のアヌシーで4冠取ったラトビアの黒猫映画「Flow」東京国際映画祭2024で上映されるらしいです。
https://2024.tiff-jp.net/ja/lineup/film/37007ANM03
読んでいる本の巻末の広告を眺めていたら、タイトルだけで優勝な本があって、じわじわと読みたさがつのっている。
>池谷和信『人間にとってスイカとは何か』
http://www.rinsen.com/linkbooks/ISBN978-4-653-04235-8.htm
映画「熱烈」1曲だけ知ってる曲(リンク先動画のバックに流れてるやつ)が流れて、何の曲だと思ったら九連真人の「度日」という曲だった。九連真人、「雄獅少年」のエンディング曲(1曲目の方)のバンドだから、ダウンロードしたアルバムで聴いて覚えていたみたい。
「熱烈」は結局おかわりしました。
https://www.youtube.com/watch?v=ENtB6IEKa7U&feature=youtu.be
配給元のYouTubeチャンネルにメイキング映像が色々上がっていた。チームのメンバー役の人たち、みんなガチのダンサーなんだな。
https://www.youtube.com/watch?si=IAN7KiuQjcMQjX5p&v=46LODEhbink&feature=youtu.be
「熱烈」近所の映画館だと明日から朝イチの上映になってしまうので(絶対起きられない…)、ラストチャンスと思ってちょっと無理して見て来ました。音も動きもキレッキレですっかり元気出た!
就職したけどまだ実家暮らしだった頃、毎日終電ひとつ前の電車でよろよろ帰ってくると、駅前でいつもブレイクダンスの練習をしているグループがいたひと夏があって、ひそかに楽しみにしていたのを思い出したりした。
熱血スポーツものという点では「ライオン少年」や「マスター・オブ・スキル」の要素と熱量を彷彿とさせつつ、一方ですごくおしゃれな感じでもあって、同じく王一博主演のスパイ物「無名」の映像のスタイリッシュさや、この夏の電影祭で見てあまりの洗練っぷりに腰が抜けた上海映画「愛情神話」に通じるものも感じた。あれは上海あたりの映画界の今の雰囲気なのかな。
音楽の中で一曲だけ「この曲知ってるぞ…!」というのがあったのだが、どこで聞いたのか全然思い出せず落ち着かない。耳に残るほど聴いている中国語の曲なんてそんない無いはずだけど。
✏️本日の進捗(割り込みショートエッセイ):2350文字。
Twitter上の某創作企画のテーマが「ミュージアム」だと知って、時間もないので過去作で参加するかと思ったものの、おまけにショートエッセイもつければお得では?と思いついて突発的に書き始めたもの。書きやすいところから書いているので、今いるところを星印にしている。自分の経験したことを作品のかたちで届けるのは案外むずかしい。
✏️本日の進捗:ver.1→ver.2
もやもやと書きたいことはあれどうまく話が浮かんで来ないので、見切り発車で最初のパートを書いた。メモ含めた全体で5000字弱。文章が繋がっているところは2165字。これから仕切り直して全体の方向性を考える。正直、今の自分にはだいぶ背伸びしたテーマな気がするし、どういう切り口が出て来るかもまだ全くわからず、従ってどの程度の字数を想定すれば良いのかも全然不明だが、できれば書き上げられるといいですね。
多分、古本でもほとんど出回っていないので(大昔に復刊ドットコムで投票したけど結局復刊されず…)、国会図書館かどこかで読むしかないのだが、いつの間にかWikipediaに割と充実した項目が立っている…
https://ja.wikipedia.org/wiki/虹神殿
📙鳥図明児『虹神殿』
週末は土砂降りだったり土砂降りお天気雨だったりしたので、スコールが降る南の国を舞台にした鳥図明児『虹神殿』を久しぶりに読み返していた。死んだ大臣の息子で大学を最年少で卒業したものの古い神殿遺跡の修復にうつつを抜かしているために「バカ若様」呼ばわりされている少年サーナン・ハーシが、否応なく権力闘争に身を投じつつも神殿の主である空神の声を聞き、その沈黙の意図を推しはかろうと苦悶する話。その間に、北側の国から南の発展途上国に押し付けられるモノカルチャー経済、その結果の国際的なコーヒー価格の暴落による経済危機とそれに伴う小麦の投機、税制改革と民族資本の形成…と構造的な格差の問題が緊密に描き込まれて、40年前(1983年に単行本刊)の作品とは思えない現代性を保っている。舞台の国は名前を与えられず、何となく東南アジアかインド近辺な雰囲気を纏うが、アフリカ等も含めた南北問題的な意味における「南の国」ということで良いのではないかと思う。作中に登場する日本人・石長は服部正也『ルワンダ中央銀行総裁日記』も連想させるし。
多分、80年代性をもっとも具現しているのがこの石長で、「マヌケだが経済合理性と絶対平和主義を掲げ、非白人を差別せず、勤勉かつ誠実に課題解決に努める」日本人像は、理想像としても今や遠い。
インドネシアのスマランにSam Poo Kong(三宝洞)という鄭和を祀った寺院があるのだけど、毎年夏に鄭和祭をやっているらしく、公式の宣伝動画を見つけた。マイルド京劇?風美麗鄭和さん(多分。サムネイルに出てくる赤い服の人)を拝めてにこにこしている。別の映像では、病気になった部下の人を抱きかかえて「だいじょぶか」と言っているっぽい劇のシーンもあって、ますます美味しい。
なお、動画はフェスっぽいけど、もう一つの中国系の寺院まで神輿渡御して各町の鄭和神像大集合でお祀りするのがメインっぽいです。
https://www.youtube.com/watch?si=K4_CgW580AWIVz9t&v=Djb6ybBQwp0&feature=youtu.be
積読の山を崩していたら、500年前の鄭和さん強火担を発見してしまい、ちょっと脳みその処理が追いつかないでいる。
1520年に蘇州の黄省曽という人が書いた「西洋朝貢典録」という著作なのだが、序文をいきなり「西洋之跡、著自鄭和。鄭和、永楽初為内侍」と書き始めてやたら鄭和さんフィーチャーするなと思ったら、具体的な事績から鄭和さんの容姿評価(でかいとか虎のようとか内侍中ピカイチとか)まで引いて「何て賢いんだ」「とても智略に富んでる」的なコメントを本文中でも連発しており、これはまじで鄭和さんに惚れ込んでやがる…になりました。
鄭和さん基本的には永楽帝に使節として派遣された宦官だから、自身が主語として語られることはほとんど無いし、文法上主語になっている場合も「命を受けて/勅を奉じて使いし」みたいなのばかりだから、本人を捉えて「彼が有能だったのだ」と評価されるのはすっごく珍しいと思う。主に軍事面での評価(地域勢力の紛争に介入し安定化を図ることによるマラッカ海峡のシーレーンの確保)なので、ちと微妙な心境ではあるけれども。
なお、黄省曽の子が文徴明や祝枝山に師事したらしいので、黄省曽も彼らと交友があったのでは…?というところも気になっている。呉派、書画だけでなく結構色々な方面にリンクが飛んでいて、びっくりだ。
祝枝山の「前聞記」という著作に鄭和の航海の記述があるのでついでに前後を眺めていたら、面白い記事があった。
永楽帝の時代、外国から来た使節がめっぽう酒に強いので皇帝が「あいつと勝負できる奴はいないのかよ。情けねえな」とか言っていたら、曹状元が「自分、やります」と言って使節を飲み潰して平然としていたので、皇帝は大喜びしていっぱいお酒を賜りましたとさ、みたいな話。状元がそんな飲兵衛でいいのか。
https://zh.m.wikisource.org/wiki/前聞記
ということで、江南百景図の今季笏板奮発枠の「刺桐寺」の物語がまたしても良すぎたので、ふせったーに私訳を置きました(もうwikiにテキスト上がっているけど、機械翻訳だと良さが出ねえ…!だったので訳してしまった)。江南、鄭和さんの供給が多くて、嬉しいけど酸欠気味。ぶくぶくぶく…
🗝合言葉は「刺桐(デイゴ)」の和名小文字ローマ字表記です。 https://fusetter.com/tw/R51yvYb6
マキノヤヨイです。創作集団こるびたるの中のひと(もしくは外のひと)。ここは、主に創作活動のゼミ発表的な使われ方をしている場です。