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📽不思凡監督「大雨(ストーム)」

東京アニメアワードフェスティバル2024で鑑賞。前作「DAHUFA」はとても素晴らしい作品である一方、所々絵が省力化されているなと感じる部分や説明不足だったりする部分もあったのが、今作は、映像が格段にリッチになり、話の作りも観客を置いてけぼりにしないよう整えられて、この週末は「…とても良い」しか言えなくなっていた。正直、ここまでとは思ってなかったので。内容を語り出すと脳みそが爆発してしまうから、とりあえずファンアートを描きました。まだ一般公開の予定は無いみたいけど、何とかがんばって欲しい…

来月は自分の誕生月なので、お祝いに、内山書店の店頭から物理の鄭和さんをお迎えしました。ひゃっほー。本棚に空きを作らなければ。

✏️:
先日発売された馬伯庸『両京十五日』1巻には鄭和さんがちらっとだけ登場するのですけれども、そのせいか、ここしばらく気づくとついニコニコしてしまったりして、メンタルの底上げ効果がすごい。自分がハマっている史実(もしくは歴史もの)の人物が別の作品に出るだけでこんなに楽しくなるとは思わなかったし、三国志なんか関連作品がすごい量あるから、毎日ハッピーで健康に良いのではないだろうか。それとも作品数が多いと解釈違いとか多くなって、むしろストレスになったりするのかな。

ちなみに(これは別段ネタバレにはならないと思うので書きますが)、作中で鄭和さん「その人となりは忠直耿介」云々と評されていて、「…それは史実に根拠あるの…???出典があるなら教えてください!!!」になっていたところ、少なくとも「忠直」部分の出典は見つけたので、この喜びを共有させてください…!!朱瞻基(宣徳帝)が多分鄭和の7回目(最後)の航海の前に賜った詩、らしいです。『両京十五日』はその数年前が舞台だから厳密には史実の先取りかもだけど、まあ普通に考えて、そういう評価が確立していたんでしょうね。そうでないとあんな大金の動きまくる事業(しかも皇帝の目の届きにくい)をあんな沢山任せないだろうし…

(後でさんざん語るかもしれません)

📙「三宝太監西洋記」読書メモ:

体調が悪い間に馬歓の「瀛涯勝覧」の古里国(現コーリコード)の章を読み直して、ここだけで短編の二つ三つ余裕で書けそうな情報量…と唸っていた。現地の音楽にも言及あって、ひょうたんの殻で作った弦楽器があって耳傾けさせられる音律と言っているのだけれど、ヴィーナか、シタールか、タンプーラか…?と色々聴き比べたりしている。わからん。それはそれとして、「三宝太監西洋記」で古里国のこと何か書いていないかなと調べてみたら、「瀛涯勝覧」のひょうたん楽器のところなどを取り込んでいて、ほお、そう作りますかと思った。「三宝太監西洋記」の鄭元帥は「逆らうものは攻め滅ぼす!」メンタルの人なので、ここも明の大軍にびびった古里国王が宴会で一同をもてなす場面に化けてしまっているが…

(左が「瀛涯勝覧」、右が「三宝太監西洋記」の該当箇所です)

ここしばらく、自律神経が役立たずになっていて息をしているだけで偉い状態だったのですが、ようやく元気が出てきて、新小岩の中華パン屋さんこと劉記中華面食へ買い出しに。今日は何故か目当ての肉まん類もお焼き類も売り切れが多くて残念だったけど、牛肉まんとその他色々買って来ました。写真左下は味のクセが強いけどやみつきになる中華ソーセージ、右下は紫芋と米粒的な何かと豚肉フレークを包んだ大福的なものwithココナッツパウダー。来週は気温の変化が激しくてまた息をしているだけで偉いに戻りそうだけど、家にたどり着けば少なくとも主食はある…がんばろ…

寒くてメンタルが落ち込んで縦になれないと布団の中でぴよぴよしていたが、近所の中華料理屋さんのメニューに毛血旺があったので出前してみた。白っぽいハンペンみたいなのはソーセージ、灰色のハンペンみたいなのが鴨血で、どっさり入っていて満足。見た目ほど辛くはなかったけど流石にスープは飲みきれないので、鍋に移して、しばらく謎鍋の素として活躍してもらいます。🍲

ちょっとお疲れ気味で概念鄭和さんグッズが欲しくてぽちったベルトルト・ラウファー『キリン伝来考』が届いたので、今更ながら11月のイベントでいただいたもの含め、我が家の概念鄭和さんグッズを集めてパチリしました。すみよしさんからいただいたお茶も「吉祥」ってつくから概念鄭和さんグッズですね!(鄭和さんの法名は福吉祥なので…)ありがとうございます…!🦒🦒🦒
なお素焼きのキリンはプラントカバーなので何かいい植物を植えてやりたいのですが、かんたんと言われる観葉植物も枯らしまくる身なので、慎重に検討中…オススメありますか…?

📚積読書:カマル・アブドゥッラ『欠落ある写本:デデ・コルクトの失われた書』(水声社)

タイムラインをどんぶらこと流れて来たのを見つけた。メインタイトルと、「デデ・コルクトの書」って確か東洋文庫に入ってなかったっけ題名だけは聞いた覚えがあるというのと、アゼルバイジャンの小説家というのに興味を惹かれて、帯のアオリに文字通りあおられて買った。オルハン・パムク(『わたしの名は紅』の)、イスマイル・カダレ(『誰がドルンチナを連れ戻したか』『夢宮殿』の)、ミロラド・パヴィチ、ウンベルト・エーコなどの名前を思い浮かべ、期待を高めている。いつ読むかはわからないが、自分の勘が当たっているといいな。

suiseisha.net/blog/?p=7623

続き。「天灯」の構造のネタバレをするので一応伏せ。 

成功しているかは別として、「天灯」の設計図はこんな感じで考えていました。中秋の夜の思い出話をBにするAの語りと、その後のどこかの時点で、Aの語りを踏まえつつ中秋の夜の出来事をモチーフにした食籠の図柄を第三者に語るBの語りが交互に来る構造で、Aの語りだけ読んでも、Bの語りだけ読んでも、ABを順に読んで行ってもそれぞれで話が通じるようになっている筈…!です。Aが呂颯でBが鄭和さん。

何でそういうややこしい構造にしたかと言うと、一つは呂颯が極めてプライベートな打ち明け話を始めてしまったので、その聞き手が必要になったこと、その際にアウティングみたいなことにはしたくないなと思ったこと。もう一つには、呂颯の語りを契機として鄭和さんが一人称の語りを獲得していく、みたいな話にしたかったから。現存する鄭和さん関係の碑文をはじめとする文章、とにかく個性が全然感じられなくて非常に歯痒い思いをしていたので、「いつも三人称ですかしてないで、たまには一人称で語ってみろよ」と。なので食籠の説明で三人称で語っているあたりも一応鄭和さんの語りのつもりです。成功しているかは別として…(正直、あまり自信はない…)

(今日はここまで!)

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✏️創作の余談雑談:

「天灯」の参考に読んでいた呉存存『中国近世の性愛』に、馮夢龍の「情史」には同性愛者を扱った章もあると紹介されたので、「ひょっとすると、同じく馮夢龍が編んだ、「男女の恋愛を大胆に歌った民謡アンソロジー」という触れ込みの「山歌」にもあるのでは?」と読み返してみたら、数首並んでいるのを見つけた! 元祖馮夢龍推しの大木康先生は、同性愛については積極的にマーカー引いてくれる訳ではないので、自分の目が節穴だと見逃してしまう。

ということで、「三十年経った古米はただのカスだし、三十年経った家具は役立たずだし、三十年経った尻でどうしてやれるだろう」というしょーもない歌と、「この歌を「三十歳になって味わいが完全になった」と言っていたやつが聞いたら「尻を馬鹿にするものだ」と言っただろう」という馮夢龍のしょーもないコメントを味わいつつ、この良さをどうやって語ろうかと考えているうちに一日が終わってしまった。しょーもないけど、こんな短いのに、若くない同性愛者(特に受)への世間の侮蔑と、冗談まじりながらそれへ反論するコメントで多角的に状況を描いて一瞬で構造を見せるキレキレぶりは健在だと思うし、「天灯」書いた後で読んだけど答え合わせ的なことができて良かった。

(出典は大木康『馮夢龍『山歌』の研究』p568)

船橋屋の売店の前を通って、「あ、あんみつ売っている。今の季節限定は何かな…あっ、いちごミルクあんみつ! 1月限定の最愛のいちごミルクあんみつ! そうだもう1月だった嬉しい嬉しい」と帰宅して、いそいそと盛りつけて写真に撮って、「最愛のいちごミルクあんみつ、ほら全てが幸せないちご色…?――あーっ今年は🍓が無い!物価高騰で消えてしまわれた…」と気づいてしまいましたが、このために1年生きてるところもある最愛の船橋屋のいちごミルクあんみつなので、欠点には目を瞑ってピンク色の寒天を愛でています。色も口当たりも味も全てが幸せ。

ビッグサイトにいます。サークル登録と設営を無事完了して盛り上がっていたが、朝日の当たらない方向の建物に配置されているらしくて寒いです。
数日前、TwitterのDMに同人誌通販会社の営業メール(コミケ後はぜひうちで通販を)が入っていてほえーと思っていたら、今日は別の同人誌通販会社の人が「ぜひご検討を」とスペースに名刺を置いていった。営業がすごくてびっくりだ。

【お知らせ】明日12/30(土)のコミケ103@東京ビッグサイト❄️東ピ56b❄️で参加します。東5ホールです。

📚中国明代の江南が舞台のまちづくりゲーム「水都百景録」の二次創作小説集を2冊持っていきます。既刊かつ年末の慌ただしい時期ですが、会場で見かけましたらよろしくどうぞ〜⛄️

本日までの進捗:文章が続いているところが6696文字。全体で9300字程度。下書きレイヤーを清書するターンなので、字数がするする伸びる。これは確実に12000字は行くな…
左がver.08。右がver.09。

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本日までの進捗:左がver.07。右がver.08。下書きレイヤーをどんどん書き進めている段階なので、スケッチやメモ含めた全体を8000字弱まで。文章が続いているところの進捗は変わらず。今日は髪切り待ちの1時間に書いていた。

長くても1万字だろうと思っていたが、12000字ぐらい行きそうな雰囲気になってきたな…年内には完成させたいけど、あとまだ3つ4つ注意して書かないといけない場面がある…

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本日までの進捗:3846文字。スケッチやメモ含めた全体では6000字強。

今書いている二次創作の主人公が頬紅売りの男なので、昨夜にわかに「そう言えば頬紅ってどう作るの?」と思い立って調べ始めた(そんなことは書く前に調べなさい)。まず、困った時の「天工開物」を開くと何やら紅花餅から紅色を作る手順が書いてあり、さらにぐぐったら表参道に紅ミュージアムという紅と化粧の歴史についての企業博物館があることがわかったので、仕事帰りに見てきた。2部屋の小さい展示だけど予想以上の充実度で、帰宅して「天工開物」を再読して「わかる…わかるぞ…!」とムスカになっている。当然と言えば当然かもだが、中国と日本で基本的なところは同じ材料と手順で作っているのだな。
isehanhonten.co.jp/museum/

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本日までの進捗:文章が続いているところが3533文字。左がver.04。右がver.06。語りの場の設定があまりに恣意的なのではないかと悩んで設計図を引き直して、方向性は間違ってなさそうと確信を得られた。多分、自分ががんばれば完成させられるはず… 

ちなみにこれ↓の件なので、仕方ないなとは思うものの、ものは言いようなので発言した鄭和さんは女人国の女王に剥かれて大変な目に遭うがいいという気持ち。
x.com/muye_sanyue/status/17159

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そういや、やはり大昔に古代ギリシアものの短編書きかけて挫折したことがあったなとも思い出して探してみたらファイルが開けたので、供養。

ヘロドトス読んでマルドニオスにハマっていた時期があって、彼について書いてみたいと思ったのだが、当時は言葉の表面張力に頼って書いていたので、この調子で2、3ページ書いたところで唐突にぷつんと切れている。当時の自分がどう話を進めようとしたのか謎。多分何も考えてなかった。ヘロドトス(松平千秋訳)とアイスキュロス「ペルシア人」からかなり直接に近い形で引用している部分もあると思うのだが、それも今となってはすぐにはわからず…今だったらどう書くかな…

本日までの進捗:2262文字。左がver.03。右がver.04。何となく枠組みのアイデアは湧いたものの、早くも登場人物が勝手に暴走し始めたので、予断を許さない。

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言語中枢がお疲れ気味だったので、かわりに十年以上ぶりくらいに透明水彩でお絵描きしていた。最近アナログ色塗りは顔彩を使っていたので、発色の具合がだいぶ違ってちょっとびっくり。
東博にあるお気に入りの唐三彩の官人像を模写してみたけど、顔の輪郭のふくよかさとか、威厳だけじゃない慈悲も入ったような表情とか、すごく丁寧に造形してあるんだな…と実感した。ぜんぜん掬い取れない…むずかし…

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