一応夏休み的な休み方をしてたのを良いことに、つい地面師たちを一気に観てしまった。
面白かったけど後味は悪い。
ここ最近の状況を眺めていて思うのですが、日本の反LGBTQ勢力は組織化を強め、完全にオンライン上での差別扇動の方法を確立したと思います。対して、LGBTQ連帯の陣営は、個々のアクティビズムに依存したままです。毎度のように差別投稿を探して「みんなで通報しよう」みたいな定番の流れがありますが、それも結局はイーロン・マスク的IT人が儲かるだけで、社会構造を変える効果を果たしているのか…。差別的なアカウントが凍結されても、反LGBTQ組織構造にはノーダメージでしょう。裁判は時間がかかり、良い判決でもバッシングが吹き荒れます。大手メディアも無頓着な報道で火に油を注ぎます。
日本のLGBTQ連帯も本格的に組織化しないといけない時に来ており、組織化にはメディアが必須です。例えば、英語圏の「LGBTQ Nation」や「PinkNews」のような、政治的話題にも躊躇しないLGBTQ専門メディアが必要だと思います。個人のブログやサイトではなく、もっと地盤のあるメディアとして闘っていかないと、インターネット言論空間の構造は変えられない…。今はその切迫感を痛感してます。
URLだけ投稿して、プレビューが表示されるから(だと思う)ということでそれが何のURLかとか、それに関して投稿した人の感想はどうかとか一切書いてない投稿ってのがまあまあある気がするけど、音声で聴いてる場合、長そうなURLの読み上げが始まった瞬間にほぼ無視するような習慣になってるから、結局なんの投稿だったのか全然分からないということがよくある。
URLの前になんか書いてあれば、それで興味を持って最後まで読むなりURLにアクセスしてみるなりするんだけど。
まあそれはこっちの事情なのでどうでも良いんだけど、アクセシビリティーに興味ある、みたいなことを公言してる人でもよくやってるから、ユーザー理解というのはそう簡単には広まらないんだなあと思う。
さっきの日経の記事を読み直してみたんだけど、せっかく最新技術のポジティブな可能性が見られる話なのに、後半は悪用への懸念とかそういう話になっててなんかがっかりした。バランスを取ってるつもりなのかもしれないけど、こういう技術で救われる人が少なからずいることについてもっと触れるだけで良いじゃんって思った。
悪用されることを心配する気持ちはもちろん分かるけど、悪人に対する不安で本当に技術を必要にしてる人にその技術が届くのが遅れるなんてことは本来あるべきではない。
他の記事で十分に悪用への懸念とかには触れてるわけだから、この記事でもあえてそこに触れる必要はないだろうと思う。せっかくの技術に対する不安をあおってどうするよ。
日経で出てたこの記事
AIが再現した「私の声」で演説、闘病中の米下院議員 - 日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN26DNC0W4A720C2000000/
これを取り上げてるNPRのレポートで実際の音声(罹患前前後の肉声と今回のAIの声)を聴けた。
聴けるのは演説の一部だけだと思うけど、すごく良い内容だと思った。全部聴きたい。
Rep. Jennifer Wexton speaks on House floor using AI technology : NPR https://www.npr.org/2024/07/25/nx-s1-5051720/jennifer-wexton-ai-speech-progressive-supranuclear-palsy
たまに見るFacebookでよく投稿が流れてくる人がいて、言ってることは概ね正論で賛同もできるのだけど、なんかイラッとさせられることが多い人がいる。
なんでそんな風に感じるのかなあとずっと考えてたんだけど、どうやらこういうことのような気がしてきた。
まず、持論に絶対的な自信がある(このこと自体はむしろ良いことだと思う)からだと思うけど、違う考え方をする人を見下したり小馬鹿にしたり場合によっては排除したりしているような空気が感じられてしまう。(本人にその意図はないんだと思う)
そして、正論を言うことが目的になってしまっていて、それを理解する人を増やそうということは二の次になってしまってる感じがする。賛同してくれる人がLike押してくれることで満足してしまってるんじゃ??と思ってしまうかんじ。
これ、若い頃の僕がそんな感じだった気がするので、余計にイラッとするのだと思う。(同族嫌悪的な)
そして今でも気を抜くとこういう姿勢になってしまってることがありそうだから、ほんとに気を付けないとなあと改めて思った。
中年に突入した、男、全盲、下手の横好き。
ICTのアクセシビリティーに関連することに取り組んだり取り組まなかったり。