ピーター・S・ビーグル/井辻朱美訳『最後のユニコーン 旅立ちのスーズ』(ハヤカワ文庫)読了。最後のユニコーン/アマルシアを中心に、名作『最後のユニコーン』の後日譚となる「二つの心臓」と、そこで登場した少女が妖精に連れ去られた姉を探す旅に出る「スーズ」の二篇を収録した中篇集。
なぜこの著者の描く物語はいつも哀しいのだろうと考える。自らの魂とも言えるものの喪失とその探求、何かを得るために差し出さなければいけないもの、生きていくことの責任と誇り、そして各々がいるべきところへの帰還。深い信頼と、それが故の別れは常に死の影が付きまとう。昏くつらい世界ではあるけれど、だからこそ彼らが秘めた悲しみが胸を打つのだ。とりわけ「スーズ」が好い。まさしくある種の「ゆきてかえりし物語」でもある。
松岡正剛/津田一郎『初めて語られた科学と生命と言語の秘密』途中。中枢神経系を持つ生物は「情報を運ぶ時間」を縮めた、何の目的で縮める必要があったのか?とか、SFチックでとても刺激的。結果的にはそれで身体も巨大化したし、相互作用する様々な感覚器官が発達も出来た訳だけれど。
仮に星の大きさを持つ生命体がいるとして、その神経系はどのようなものなのだろう。光速で情報を伝達し、数十万年かけてひとつの思考をするのだろうか。それともひとつの意識というものは存在せず、局所的な意識の総体とでもいうものなのだろうか。あるいは例えばブラックホールとホワイトホールをシナプスにして超高速で情報を伝達するようなものなのだろうか。
牛乳石鹸の赤箱・青箱がブックカバーに 11月から全国の書店で配布:朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/ASRBP6KW3RBPOXIE02X.html
2023/10/22 7:00
牛乳石鹼(せっけん)の「赤箱」「青箱」がブックカバーに――。
牛乳石鹼共進社(大阪市)が正和堂書店(同市)と協業し、看板商品のパッケージを模したブックカバーを制作した。11月1日から、全国322書店で文庫本の購入者に数量限定で配布される。SNSでは、「かわいすぎる」「めっちゃほしい」と注目が集まっている…
DIY半導体として一番の参照点になっている人物のNyle Steiner(他にも自宅でCRTとか磁気増幅器とか作ってて頭おかしい)、http://www.sparkbangbuzz.com/
たまたまかと思ってたけど世界初のウィンドシンセのEVI(Steiner Horn)開発したNyle Steinerと同一人物だったのかよ!!全然気づかなかった patchmanmusic.com/NyleSteinerHomepage.html
Twitterの方で告知が出たようなので。
今年の京フェスでSF書評家の橋本輝幸さんとお話させていただきます。橋本さんのことは海外SF紹介での師匠筋だと勝手に思っているので、今回対談の機会をいただいて光栄です。どうぞよろしく。
12月2日、オンライン開催(無料)です。
SF読者、1965年生まれ
http://in-our-block.cocolog-nifty.com/koushin/