パン概念テ?
フォロワーさんは色の話をしていたんだったな……と思いつつヘキに忠実に。
何らかの理由でグダグダに疲れて帰宅、朝を迎えた一人暮らしリ。の前に現れた小さい何か(???)
「幻覚……」
「ではありません。俺は朝飯の無い家に出る者です。」
朝食は確かに無い。ここ数日のドタバタで買い忘れていたのだ。
「そういう絵本を昔に読んだ気がするな……確か、パンのようせい、だっけ?」
パンの妖精はやや不服そうな顔をした。
「パン以外もご用意できます。」
あ、そこプライドあるんだ、と疲れ切った頭は思うだけで、なぜだか怪しむ気は起きなかった。
「ですが、今のあなたの家にはコーヒーしかありません。というわけでパンです。どうぞ。」
さっと白黒の翼が振られたかと思うと、そこにはもうパンがあった。焼き目の無い白い生地からはほかほかと湯気が上がっている。
「紙皿なんだ。」
「捨てやすくて良いかと思って。」
何だかあまり妖精らしくない。物言いも振る舞いも無骨で、武器の精霊と言われた方がしっくり来る相手だったが……彼が用意したパンはとにかく魅力的だった。
隣には愛用のマグに並々と入ったコーヒーもあった。もとから自宅にあるもので用意されたのか、嗅ぎ慣れた匂いもする。
専用の食器を与えられるとそこの家に棲みつく
朝食妖精のテです(???)
本人としては「この人(リ)はたまたま買い忘れただけだから俺は不要だな」で専属契約のことは言っていない。
あの日食べたパンの味が忘れられないリ。怪しげなのに食べてしまうのは妖精の魔力のせい(?)
あとシンプルにめちゃくちゃ腹が減ってた。朝食妖精もそういう人のところに現れるとか。燃費悪い🪽族、好き。
周りの人(勇者)に聞き込みして朝食妖精の存在を知って、良い感じの皿を買い求めるリ。メルヘンだ。
朝食妖精は自分の持つ色に対応した食べ物を呼び出せる。白〜褐色〜黒、黄、青の食べ物なら出せるテ。
食器の種類に応じてメニューも増えていきます。楽しい食生活。
「得意なものですか? パン、米、麺あたりはほとんど全てご用意できますよ!」
「(大会前で糖質制限してるんだよな……)」
リと専属契約を結んだ結果、バタフライピー使用の青い宝石みたいなケーキを作れるようになったテかもしれない。
今まで青い食べ物なんて邪道だと思っていたテ。誰かさんみたいに綺麗な青の、とっておきの甘いもの。
これはただただリに美味しいものを食べてほしい(そしてそれをお出しするのはテであってほしい)というだけの原作フル無視パロディですね……可愛いと美味しいだけの短編集?