渡辺努『世界インフレの謎』
最新の研究成果を噛み砕いて説明している稀有な本。前著『物価とは何か』を読んでいなくても分かるが、一点挙げるとするとそもそもなぜインフレ率ゼロが良くないのかの説明はない。
#読書 #りーふの読書メモ
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ちなみに今日は #裏世界ピクニック 主人公の紙越空魚の誕生日でした。
#裏世界ピクニック がなんであんなに自分に刺さったのかがむしろ謎。
有川浩『図書館戦争』
今さら解説するまでもない超有名作。自分はこの作者はあんまり好きではないかな……と思ったが他の著書も見ないとなんとも。
#読書 #りーふの読書メモ
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松村・中川・石井 編『文化人類学の思考法』
・かなり突っ込みどころが多いのだが、入門書は突っ込みどころが多くてなんぼというか、突っ込めずに納得するだけの入門書は底が浅いので、その点は悪くない。
・他の学問の体系を批判しているのは藁人形論法な気もするが、それは文化人類学の指摘を取り込んだ今の知見が常識になっているからなのだろうか(であればそれは正当に文化人類学の貢献である)。
・各論であるが、貨幣の起源を解き明かすことがそれ自体として研究のテーマになるのはもちろんであるが、起源の話とは独立して今果たしている役割を論ずることだってできるし重要であるのだから、起源を捉え損ねているからといって即その理論が意味のないということはない。
・そしてこれは個人の感性に尽きるのだが、合理性は大切にしたいし、何かを評価するにあたって合理性が一つの大きな道標になると考えているので、そう簡単には捨てるべきでないと思う。
広瀬佳一 編著『NATOを知るための71章』
ヤングケアラーの本の次は安全保障の本でなんとも振れ幅が大きい。まぁ、どちらも大事なので。
内容は第一人者ばかりで信頼できると思うし、面白い。ただ、何人もお互い気にせずに4ページずつくらいで書いているので情報が断片的になるし、重複している記述も多い。ちゃんと知りたいなら他の本でも勉強しろということである。メディアによく出てくる安全保障専門家の見解を空想的に叩く前には基礎的な知識は仕入れるべきだろう。
ちなみに、著者の中には現役の自衛官が数人いるのだが、この本の出版社は最近だと『トランスジェンダー問題』で有名な明石書店である。めちゃめちゃ懐が深いな(って、この程度でそう思ってしまう世の中がよくないのだけど)。
宮澤伊織『そいねドリーマー』
ラノベ寄りSFとしては上手く話がまとまっていて面白いのではないでしょうか。読後感は微妙だけど(単に爽快さを求める人には合わない、というだけの意味で)。
百合小説としては……感情の積み重ねが足りないかな、というのが正直な感想。
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村上靖彦『「ヤングケアラー」とは誰か』
内容そのものに関してわたしが言えることはほとんどない。
政治学っぽく考えると、この論点がどの政党にどのように集約されアジェンダになるかには興味がある。
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