広瀬佳一 編著『NATOを知るための71章』
ヤングケアラーの本の次は安全保障の本でなんとも振れ幅が大きい。まぁ、どちらも大事なので。
内容は第一人者ばかりで信頼できると思うし、面白い。ただ、何人もお互い気にせずに4ページずつくらいで書いているので情報が断片的になるし、重複している記述も多い。ちゃんと知りたいなら他の本でも勉強しろということである。メディアによく出てくる安全保障専門家の見解を空想的に叩く前には基礎的な知識は仕入れるべきだろう。
ちなみに、著者の中には現役の自衛官が数人いるのだが、この本の出版社は最近だと『トランスジェンダー問題』で有名な明石書店である。めちゃめちゃ懐が深いな(って、この程度でそう思ってしまう世の中がよくないのだけど)。