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遺族である杉田太郎に『もう苦しまなくていい』と言われ動揺した航一。寅子に『責められると思っていたが拍子抜けです』と口に出しても崩れ落ちる姿が弱々しくつらい。寅子の『その苦しみ半分わけてください』は彼には光に見えただろうな。 

航一の過去は総力戦研究所にいたこと。総力戦の机上演習では負けることが分かっていたが、勝てると思っていた上層部から無視され戦争を止めることが出来なかった。原爆は彼には予想外の出来事で沢山の犠牲者を生んだことへの後悔が滲み出ている。航一が絞り出すように話してより苦しさが増す。

杏子の場合は、旦那の教育虐待に対して九条先生が『これは教育ではなく、飼育です』『ドラムでも習わせたらどうですか』と一刀両断した姿が面白かった。杏子は、夫の教育へのプレッシャーで弱る息子が健やかでいてほしいだけのように見える。強くなってほしい。 

紗英は泉と二度と関わりたくない!ってなっても娘の瑠璃は、泉の息子の青葉に一方的な恋心を抱いているから離れようとしても無理だろうなぁ……青葉本人は一般家庭の未久と両思いっぽいので、叶わないと思うのだが… 

九条からみたら紗英は、親の見栄の塊のような存在。泉により、彼女の過去が紐解かれたが加害者家族として生きてきた過去・泉の無自覚のアウティングにより過去を封印。子供の頃の嘘をほんとにしようと見栄を重ねている。それを泉や九条先生に見透かされているのを気が付いていない。

九条先生は遥人に父親の暴力・助けてくれたさくらへの思いに対して、アドバイスをした。それにより冴島家は壊れたが、彼女はあくまで迷う子供たちの味方であり、子よりも自分の見栄を優先させる親には敵なんだろうな。受験が終わったら『契約終了』と突き放す冷たさが垣間見える。 

2話。香織の死の真相を知り、衝動的に九条と言い争いになる紗英。九条の枠に空きが出来、家庭教師の依頼をする杏子。お受験への水面下の動きが面白いが、全く受験に縁のない南沢家と付き合いで受験する夏目家がさらっと勝ってしまいそう。(続)

平等でいなくてはいけない法の番人でも間違いはある。入倉が疑っていたのは被告の弟の憎しみがこもった目。差別をしたわけではないのにここまで見られて辛い、という彼の本音がようやく見えた。寅子は人の心に触れる(入ってくる)のはうまい。お節介主人公は朝ドラあるある。 

翻訳をし直した手紙を読み、被告の無実に気が付いた杉田兄弟。裁判で翻訳の違いを突きつけ、無実を勝ち取る。杉田兄弟との溝もこれで少し埋まる? 

小野さんの来訪。結婚を諦めてしまった過去のある彼女に寄り添ってくれたのは、汐見夫妻だった。香子(ヒャンちゃん)は『好きになったのは日本人だった』と話し、汐見さん(いないけど多岐川さんも)は『彼女らしくいれるために糸口をずっと探し続けている』の言葉は救いになれればいいな。

大友はただ家族の死の原因であった会長(あしながおじさんをしてくれた院長には恩がある)に償ってほしかったんだろうなと思う。会長を失脚させる駒とはいえ陽月に手を出したのはよくなかった。後半からは海斗の行動の後ろに会長がいることで海斗も失脚してしまったが。

完走。権力争いが題材で、主人公の海斗が院長になる前半・海斗が欲望に堕ちていく後半に分かれる。主人公の欲に染まる姿をここまで書くかと驚いた。終始病院を俯瞰的に見る大友が復讐をするため着実に行動する姿がラストのオチに繋がるのかと納得。次回予告が無音演出なのも印象的。 

Season1完走。交番勤務の多家良は町の人から好かれる警察官。裏の顔は法では裁くことの出来ない詐欺師を騙す詐欺師だった。対立する詐欺師との攻防も見所で、中盤から登場する『ヤマガミ』との対決もハラハラさせられた。Season2に繫げる、引きのある終わり方(地上波に来るまで待つ)

完走。記憶喪失になったまことの唯一の手がかりが指輪。指輪の持ち主と思われる三人の男性との関係から記憶を取り戻していくストーリー。火10らしい面もあれば断片的な記憶からミステリーぽくなる不思議な作品で途中から一気に面白くなってきた。結末は予想通りだけど、好きだなぁ。

一方、優未の山登りのエピソードが無事に終わって良かった。余っている子同士組まされた(学生時代苦手だったな…)が、しっかりと終わらせることが出来た優未。新潟から素をゆっくり見せるようになってきた。

被告の手紙に涙してしまうヒャンちゃん。彼女も周りの人の差別や時のうねりに翻弄され法に携わる夢を諦めてしまった。被告と重ねてしまうよなぁ… 

裁判で出された弟への手紙。ハングルでかかれた文字の翻訳に違和感を感じた寅子がお願いしたのは汐見夫妻だった。多岐川さんがヒャンちゃんの背中を押したのは意外だなと思いつつも子供と多岐川さんの姿も見てみたい。 

涼子様の店への嫌がらせ。月1~2回実施している・警察やオーナーさんに話してあるが解決策がない状態というのは田舎にきたよそ者への態度に見える。元華族の涼子様への偏見というのもあるが、嫌がらせ犯との和解になってしまいそう… 

裁判が停滞し、次の公判までの打ち合わせで頭ごなしに差別する入倉に関東大震災のデマで命を落とした朝鮮人の話題を出す航一。煙を立てたのは誰でしょう、と入倉に問う姿が法に携わるものとして考えるようにと示している。入倉の冷静になります、と言う反応にもなる。 

小野さんは付き合っていた李さんとの交際を反対され、杉田兄弟にあれこれやられた傷を抱えていた。杉田兄弟に『あのじじい』と怒っていたのは高瀬。高瀬は森口事件から明らかに変化している。 

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