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今年を振り返らず、来年の正月にやることを考える(年始のゲンカツギは意識するタイプ)、進化論的大晦日モードで。

星野太『崇高のリミナリティ』。対談本ということで読みやすく、星野さんという人が何をしようとしているのかようやくわかり(この辺は自分の読めなさの反映かもしれませんが)、これまでの著作も自分の関心とかなり重なるのだなと改めて読まねばと思った次第です。基本的に、自分にはそんな鈍さがありますな。

『池谷仙克アートワークス』。子どもの頃に刷り込まれた美的センスを再確認するところがあり。怪獣は成田デザインより、池谷デザインの方が好きだったなーと、振り返ると気づく

プチ鹿島『ヤラセと情熱 水曜スペシャル「川口浩探検隊」の真実』が、まさにこういう本が読みたいのだ!と思う感じだった。80年代の出来事について90年代ジャーナリズム(QJ的?)に書かれた一冊。

年末駆け込みで、ずっと止まってた日高六郎論 2本目を提出。結局あと1- 2本書ける内容残ってるな。(詰め込みで一本に入れていたものを、数本に散らして、読みやすくする作戦)

批評のための運動体「近代体操」による同人誌第1号。特集テーマについて勉強会をやりつつ、そこから雑誌をつくるという作業が有効に機能していて、なかなかおもしろかった。一号から「空間/場所」というチョイスも好みですね。note.com/kindai_taiso/n/nb7efe

『失踪の社会学』の著者の新刊『「死にたい」とつぶやく―座間9人殺害事件と親密圏の社会学』を半分くらい読んだけど、読む前の予想よりかなりぶっ飛んだ本のようで、年の最後の方に印象が強いものがあらわれたなと。

橋爪大三郎『言語ゲームの練習問題』。一応読むか的な気分で手に取ったのであるが、初心を思い出す感じで(忘れていたが人生が文転的なことになったきっかけのひとつは『はじめての構造主義』であったのだ)、結論は違うなと思うものの、良い本だなと思った。

スラムダンクの映画(原作への思い入れは薄目だが評判を見て見てみた)、かなりのプライベートな感触がある作品で、自分はすれ違いがあったが、そのプライベートさの謎は興味あるかな

アミタヴ・ゴーシュ 『大いなる錯乱 気候変動と〈思考しえぬもの〉』。気候変動=惑星危機の下での文学論といった感じで刺激的なものであった(この手の話は凡庸なものに落ちがちだと思うのだがエキサイティング)。アガンベンなんかも結構使われていて、こういう作家がいるということはうらやましいなとも思ったり。スタインベックを現在的視点で評価するという立ち位置もおもしろい。
海外文学については不勉強で未読ではあったのだけど、小説の方も邦訳作品を時間をみつけて読んでみたいなと。

澤野雅樹『犯罪社会学講義 科学と国家と大量殺戮 生物学編』。いろいろなものが詰め込まれた異様なる並びのタイトルに躊躇しつつ(笑)、読んでみた。この詰め込みにこそ言いたいことがあるのだが(それは本として見た時に狙い通りになっているかはやや判断保留)、やはり一種、異様なグルーブに浸りつつ、「学魔っぽくした読書案内」など、いろいろ拾うべきものはたくさん。

明日は朝から区の広報のお仕事というのが入っておりまして、早く寝ないと。

 加藤夢三『並行世界の存在論 現代日本文学への招待』。ミステリーやSF、アニメなんかを扱いながらしれっと「日本文学」といってしまう部分に結構な野心を感じつつ、「並行世界文学」史的なありそうでなかった論述になるほどなーと勉強になる読書であった。
 ただ、自分の中に意外と「並行世界」的なものに実存的な関心が薄いところがあるような気もしはじめている。(「生まれ変わるならどんな風になりたい?」という質問をされても、「自分が自分である以外のことが想像できない」と感じてしまうところがあり、意外と自分は「この自分」という土台が強いところがあるようにも感じている)

立岩『人命の特別を言わず/言う』、まずパラッと軽くながめてみようとしたが、そんな読み方でなんとなくにせよわかるものではないなと思い、時間をとれる時用に積んでおくことにした。

矢野『学校するからだ』、小説的な良さがあった!

『民主と愛国』を読み直している

樋口毅宏はハッタリが強い割に実は凡庸という印象があり、新刊も本屋でスルーしてしまったが、一応買って手元に置いておくべきだったのかな

H.Katakami さんがブースト

笠井×スガ(+外山)本は買って、ウキウキしながら読んでます。

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