書いてて思ったのは、社員数が10名を超えるような出版社(法人)が出展しても、1日の稼ぎが10万円ちょっととなると「施策単体でみると赤字だね」という話になりそう。

広告宣伝費だと割り切れるところは、SNSのimpsやWebカタログのPV、当日の訪問者数などまで含めて「物販で多少の売上は立つので、トータルでみたらPR効率はいいですよ」と説明すればよさそうだけど。

老舗の文芸出版社がグッズを売ることにしたのは(粗利が高めなのもあるし、売り場で目立てるし、文芸書そのものを安売りしないという配慮も込みで)合理的な判断の帰結なのだろう。管理職〜役員クラスっぽいひとが店番してた理由は分からない。「楽しそうだったから」かな。

ひとり出版社(法人)やプロデューサ気質の著者・編集者(個人事業主)にとっては、たとえその日の収支がおぼつかなくても、「名前」を売る場所だと割り切れば「がんばる理由」になる。

ものづくりや打ち上げを楽しみに集まっていて、絶対に儲けたいとかじゃないひとにとっては、無理なくに新刊を出せるような空気があるとうれしいのだろう。毎月の趣味で得た知識をコピー本にまとめ、イベント価格で数十部くらい売り、お店は早じまいしておいしいものを食べて帰るという、昔ながらの同人誌スタイル。

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