講師の先生が「スタジオの外」をちらちら見ている仕草に、「国語表現」の枠組みのなかで「読者を意識すること」の難しさを学べた。「表現の達人」が媒体性質に応じたパーソナリティの使い分けを目線や手ぶりで実践しているのも参考になる。
www2.nhk.or.jp/kokokoza/watch/

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これは深読みだけど、「さまざまなテーマで視点を掘り下げてみたときに、みなさんの人柄が文章に立ち現れる。こらが個性です。さらに、その文章から感じとれることが、個性に基づく味わいにつながっていくんです」という解説は、ショート動画が全盛期を迎えた2020年代において、ユーザー個々のパーソナリティが広告接触を増やすための材料にされている状況の端的な説明になっている気がする。

プライバシー保護の技術/制度が成熟してきたことで、「個性に基づく味わい」は、少なくとも数千人単位にまでユーザーセグメントを一般化しないと描写できなくなっている。ひるがえって、生身の人体を用いた人力によるエピソードトークの潜在読者もまた、その程度のほどよく大きなクラスター単位でしか、もはや「普遍性」を想像できないのではないかとも思える。

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